同調率99%の少女(13) - 鎮守府Aの物語
「……川内さんは、提督と明石さん以外で趣味の話の合う人が欲しいだけ……なのでは?」
神通から静かで鋭いツッコミをうけた川内は後頭部をポリポリかいてアハハと笑いながら相槌を打った。
「アハハ。川内ちゃんもそう言ってることだしぃ、みんなの相談に乗ってね!」
二人の言葉を受けて、那珂は提督に茶化し混じりの再びのお願いを口にする。提督は女子高生2人の勢いに押されてたじろぎながらもどうにか反応して言った。
「は、ハハ。わかったわかった。わかったからそんなにくっつかないでくれよ。恥ずかしいだろ。」
その後も那珂が軽く茶化し、川内がその意図にわからず額面通りにノり、たまに神通が鋭くツッコむ。そんな光景が展開されながら、4人は本館に入り、それぞれ作業の続きをし始めた。
作品名:同調率99%の少女(13) - 鎮守府Aの物語 作家名:lumis