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銀河伝説 (新たなる旅立ちの後) Ⅱ

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  「行ってらっしゃい。」

シームレスパトロール艇が試作品で収められたのは先日。試験飛行を兼ねて進が乗り込むことになった。

  「古代さん、調子が悪くなったらすぐに戻ってきてください。エンジンも少しパワー
   アップさせたのと機体が軽くなったので機敏さは増していると思いますがそれゆえ
   不具合が発生する場合があるかもしれません。」

南部の父が駆けつけていた。ユキから直々に相談があり早急に対応したいと設計から全て南部の父が関わってきたシームレスパトロール艇。進も何度かテストパイロットとして関わったので試作品が収められると聞いたときは"自分が乗りたい"と立候補したぐらいだ。ただスケジュールの関係で言いだしっぺの相原は今回同乗できなかった。

  「わかりました。」

護衛艦でもなんでも処女航海は緊張するものだ。普通の仕事に加えその艦自体の様子、使い勝手などチェックする所があるからだ。

  「古代が乗ってOKなら大丈夫だろう。」

藤堂もシームレスパトロール艇を見ながら満足そうに頷いた。

  「それでは古代進…」

敬礼しパトロール艇に乗り込りこむためにステップを登る。その背後には満足そうに見送る藤堂と南部の父…その後ろに心配そうに進を見るユキがいた。

  (きっと大丈夫。)

進は艇の入口で一瞬振り返りユキを見つめながら右の口角を少し上げ乗り込んだ。







パトロール艇に乗り込むと先に栗山が乗り込んでおり発進準備を済ませていた。

  「古代艇長今回のパトロールに同行する栗山であります。」

栗山は敬礼すると進も敬礼で返した。

  「発進準備整っております。」

栗山の言葉に進が頷くと静かにシートに座った。

  「パトロール艇艇長古代。発進準備が整った。」

管制室に進が伝えると"了解"の指示が出てエアー抜きが始まった。藤堂と南部の父とユキは進が乗り込んだあと管制室へ移動していた。

  (気をつけて…)

ユキはいつもより心配している自分に気付いた。

  (処女航海はこれが初めてじゃないのに…)

ユキは自分の不安をかき消すように前を向く

  (古代くん…早く帰ってきてね)








パトロール艇は静かに出航した。