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銀河伝説 (新たなる旅立ちの後) Ⅱ

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<運命>
  「火星基地…応答なし!」

地球防衛軍はパニックになっていた。太陽系外から突如光速を超える速さで未確認飛行物体が地球めがけて飛んできているのだ。それも各惑星をそばを通った直後、その惑星とスペースコロニーから通信が途絶えてしまったのだ。

  (古代くんは火星に向かっている…大丈夫かしら…)

秘書として藤堂のそばに仕えながら通信士がインカムに向かいそれぞれの担当の基地に向かい呼びかけている声が聞こえてくる。海外からも同じ様子がビデオパネルで映し出されてるが各基地の映像は砂嵐だ。


















進は火星から通信が途絶えたあと火星の基地のすぐそばの平地に臨時で着陸した。そして宇宙服を着用しコスモガンを確認すると栗山をパトロール艇に残し火星の基地に入った。エアーシャッターなどのシステムは生きていてカードを通すと中に入ることができた。

内部は静かで人の気配が全くない。その時前の方で"ドサ…ドサ…"っと何かが崩れる音がしたのでコスモガンを構えながら進むと歩いている格好そのまま倒れている人が折り重なっていた。コスモガンを構えながらその手にふれるとグローブ越しだが人の温かさがわかるが意識はなくその顔は一瞬の苦しさに驚いた顔で死に絶えた表情だった。

  「何が…起きたのか?」

火星到着の直前に飛行物体を確認している。

  「あれの仕業か?」

進は司令室に入るとダウンしているコンピューターを立ち上げ地球と通信を繋げた。











  「古代!」(藤堂)「「古代くん!」」(ユキ×相原)

砂嵐だった火星基地のモニターが稼働したので誰もがそこに集中する。













  「全滅…」

進の報告に軍の誰もがざわついた。進も動揺して思わず守の事を仕事中だというのに"兄さん"と呼んでしまった。すぐに我に返り調査して急ぎ帰還する旨報告した。

  「長官…」

ユキが声をかけたがモニターを見つめて動かない。

  「ユキ」

守が声をかける。

  「しばらく指示はないだろう。休憩する気分じゃないかもしれないが今のうちに
   休んでおいてほしい。」
  「了解…。」

ユキは敬礼をして司令室から辞した。そして食堂に向かったが食事する気分ではない。

  (もし…古代くんの艇がシームレスじゃなかったら…コロニーと同じように攻撃されて
   いたかもしれない…)

ユキは思わず身震いした。そして冷たいお水を一杯飲むとそのまま屋上へ向かい風に当たって気分転換しようと思い食堂を出た。


















  「…あれは…星?」

夜風は冷たかったが緊張して火照った頬にちょうどいい風を当ててくれる。夜空を見上げていたユキがその夜空の様子がおかしいことに気付いた。

  (星が…たくさんの星が動いている??…星じゃない!!)

ユキは急ぎで司令室に戻ると降下兵の事を告げた…と同時に地球の他の基地からも同様の報告が上がり始めた。モニターに未確認飛行物体が映されており無数の降下兵と明らかに攻撃するための兵器らしきものが排出されているのが見える。

  (あの形…例の宇宙要塞に似ている)

ユキと守は直感的に宇宙要塞を思い浮かべていた。その宇宙要塞が向かっているのは未開発地域だ。着陸ポイントを角度から計算し先発隊として科学調査隊が組まれそこへ向かう準備を始めていた。

  「相原くん!」

相原はそのメンバーになっており簡易通信機を背負い準備を始めていた。

  「ユキさん…指令がでました。行ってきます。」

相原の脳裏にもあの宇宙要塞が蘇っている。

  「気を付けてください…きっとあの連中です。報復に来たと思います。」

相原は準備ができるとコスモガンを手に取りエネルギー量を確認し腰に戻した。

  「間もなく古代くんが戻ってきます。火星を出たと連絡がありました。」

そう言うと相原は先発隊と一緒に司令室を出ていった。