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銀河伝説 (新たなる旅立ちの後) Ⅲ

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全てが終わり二重銀河が崩壊し新しい銀河が誕生した。




ヤマトは勝利し歴史を残したがクルーは皆こころに深い傷を負い地球を目指す。






戦いからは何も生まれない





分かりすぎていることなのに戦いのない日々を願っているのに気付くと戦いの渦中にいる…









  (地球が一番美しい星だと思います。人と人が信じ合って生きているから…)

サーシアが残した言葉…離れていても、生死がわからなくても信じ続けること…それが奇跡を起こし勝利へ繋がった。










かけがえのない姪…たったひとりの姪だった。
かわいらしかった小さな手をした姪は女の子から女性になって自分の前に現れた。

終わってから考えるとサーシアの恋心はあこがれに近いものだったのかもしれないと思うようになった。

訓練生の中で育ち本当の恋を知らず恋に憧れるような淡いものだったのかもと…。



それでも自分が初恋の相手になるのかと思うとちょっとくすぐったい気持ちいなるが心のどこかで知らない男じゃなくて良かったと思う自分もいる。


しかし進の心には時間稼ぎをすればサーシアを救えたのではないかとそればかりが頭に浮かぶ。



ユキが生きててくれたことに感謝するがこの世に生を受けてまだ数年のサーシア…まだつぼみだった大切な姪が大輪の華を咲かせる前に散ってしまった事…これは進にとって大きなショックだった。しかしそれは進だけではなく澪がサーシアとわかった瞬間誰もがこの結末でいいのかと自問自答している。









  「艦長代理、連続ワープの準備が整いました。20分後に予定しています。」

往路と違い復路は順調に地球へ向かっている。太田のワープ計算を元に島が進に声をかける。進が頷くと相原が全艦放送を入れる。レーダー席にはアナライザーがいる。





  "ユキ…待っててくれ"






進はゆっくり目を閉じた