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かんなぎ皇女・褐色の破壊神 壱ノ巻

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「ワシは多くの者が争い、この宇宙が血で染まる事に快感を覚えるのだ」

 今の言葉にかんなぎ皇女は、ニヤリと笑みを見せた黒龍老の冷酷さを思い知った。

「貴様に人の情けと言うモノが無いのか!?」
「情けだとか、愛だとか…、実に下らん事だ!」
「何ィ!?」

 かんなぎ皇女はブチ切れて鉾で黒龍老を刺そうとした。
 だが黒龍老は迫り来た刃をサッと右手で掴んだではないか!
 鋭利な刃なのに握る手からは一滴も血が出ない。
 これにはかんなぎ皇女は驚愕した。
  鉾を引こうとするけど相手にガッチリと掴まれて動かせない。
 黒龍老は力を込めて鉾を振り上げた。
 勢いでかんなぎ皇女は床に転倒してしまう。

 鉾を相手めがけて投げ付けた黒龍老。
 かんなぎ皇女は慌てて鉾を避けると、サッと手をかざして衝撃波を発した。
 気功波動法術で相手を木の葉のように吹き飛ばすのだ。
 しかし自身の得意な法術は相手には通じないようだ。
 黒龍老は無意識に左手を突き出して衝撃波を弾き返したのだ。
 自ら発した衝撃波を受けて、かんなぎ皇女の身体が後ろへと弾き飛ばされた。
 ゆっくりと歩み寄る黒龍老。
 立ち上がろうとするかんなぎ皇女の背中を腕でねじ伏せた。
 全身に青い光と衝撃が走るかんなぎ皇女は激しい苦痛の表情を見せた。
 
 亡命者が目の当たりにした次の光景はかんなぎ皇女の表情が変わった事だ。
 立ち上がった後の表情は、どことなく暗いもので白かったハズの肌が褐色になっている。
 声をかける黒龍老。

「気分はどうだ?」

 頭を押さえ顔をしかめるかんなぎ皇女。

「少し、頭が痛いが…」

 こんな質問をする。

「人の情け、愛…、これについて…お前はどう思っている?」
「何だそれは? 余にそんな下らない質問なんかするな」とかんなぎ皇女は不愉快な表情。
「フフ! やはりそうか!」とニヤッとした黒龍老。
「?」