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五十音お題。

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けいたい(臨也さん一人)


 携帯とは素晴らしい武器だと思う。
 パソコンでチャットをしながらそれを言うのも些か滑稽なんだけども、ね。
 携帯もパソコンも、流行り始めて十年たったかさえも怪しいけど、もう生活の一部分になりつつあると思うんだ。
 若い子なんて携帯が壊れただけで凄く悲しむんだよ。どうして知ってるかって? 簡単だよ、俺が目の前で完膚無きまでに踏みつけてあげたから。
 今時は表面側面、下手したら中まで金かけて美化させるじゃない? 個人的には驚きと感動もひとしおなんだけど。
 あぁ、これは俺だけかも知れないね。それはもう迷惑重畳かも知れないけど、君も暇そうなんだから聞いてくれよ。
 で、そうそう━━携帯が武器になる、って話の続きなんだけどさぁ、帝人君が作ったダラーズなんかがいい代表例なんじゃないかい? 彼らはネット上で冗談紛いに作られて、いまや池袋の時の人。かつ、長にしたって年端も行かぬ青年だ。
 勿論、あそこまで集団を大きくしたのは俺なんだけども、気軽に加入出来て、その上に知名度が高いし、誰が長かわからない曖昧さ孕む。馬鹿で愛すべき人間達は模糊なものが大好きだからね、それで増えていく、徒党を組んでいく。
 けれど、そんな事が出来たのは、学生が誰でも持ち合わせている携帯というものがあったからじゃないのかな?
 携帯は本来、情報わ伝達する道具でしかない、けれど使い方さえ変えれば、池袋という日常を酷く血生臭い異常に変えられるんだ。
 面白いとは思わないかい? さすが俺が愛すだけあると思うんだ!
 どうしたの、帝人君。俺は君を誉めたつもりなのに嫌そうな顔をして……。




作品名:五十音お題。 作家名:榛☻荊