【たった一言「愛しているよ」と何度でも囁こう。】
理解もしている。だがそんなものでこの気持ちは収まることを知らない。
燃えるように、この山一つ燃やしてしまう勢いで激しく。誰も近づけないほど激しく冬花への思いは熱された。
それでいい、ずっと。どうか彼女もそうであることを願いながらただお互いのぬくもりを暫く感じあった。
そのそばで白い山茶花の花が一つ、落ちた。
白い山茶花の花言葉をーーーー俺たちはまだ知ろうともしなかった。
作品名:【たった一言「愛しているよ」と何度でも囁こう。】 作家名:サザンカ