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甘い水の中で3

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「ニュータイプとしての戦い方…ね。」
アムロは溜め息を吐くとシャアを見つめる。
「…なぁ、断っても良いか?」
「アムロ大尉!?」
動揺するナナイとギュネイに対し、シャアは落ち着いた様子で答える。
「君がやりたく無いと言うならば無理強いはしない。ただ、このままニュータイプとしての戦い方を身に付ける事が出来ずに戦場へ出ればギュネイは間違いなく死ぬ。」
シャアの言葉にギュネイが肩をビクリと震わせて固まる。
そんなギュネイを見てアムロが溜め息を吐く。
「貴方…狡いぞ…。」
「優しい君ならば受けてくれると信じている。」
「貴方、わざと二人を先に俺のとこに寄越しただろう?」
「さてな。そうだ、君がこれを受けてくれると言うのならば君の服を用意しよう。」
クスクス笑いながら提案するシャアをアムロがギッと睨みつける。
「いい加減に俺の服返せよ!」
「ならば引き受けてくれるか?」
「そう言う問題か?」
「ならば服は要らないのだな?」
「……う…。な、なら、この足枷も外せよ!」
「君が逃げ出さないと約束するならな。」
「……」
「まぁ、もしもそんな事があれば私にも考えがある。」
「何だよ、考えって。」
「この間の画像の事だがな。実はバックアップが取ってあったんだ。」
「何!!?」
「それをブライトに…」
「わーーーー!分かったよ!やれば良いんだろ!この卑怯者!!」
「褒め言葉ととっておこう。」
「んなわけあるか!」
「まぁ、そんな訳だ。ナナイ、アムロの了承は得た。スケジュールを立ててくれ。」
二人のやり取りを呆然と聞いていたナナイは突然話を振られて驚く。
「え、あ、はい。」
「ではスケジュールが出来次第報告してくれ。」
「はい。畏まりました。」
そして、もう用は無いと言わんばかりのシャアの視線に、ナナイはギュネイを連れてさっさと部屋を後にする。


「ナナイ所長…。俺の教官になる事の引き換え条件が服って…」
ボソリと呟くギュネイにナナイも大きく溜め息を吐く。
「まぁ…それだけでは無い様だけど、受けてくれると言うのなら何でも良いでしょう…。来週から始められる様にスケジュールを組むから貴方も心しておきなさい。」
「はい。…それにしても、なんて言うか、大きな服を着ていたせいもあると思いますが、アムロ・レイがあんなに華奢で可愛…いえ、小柄な男だとは思いませんでした。」
あの時、その姿に思わずドキリとしてぶっきら棒な物言いになってしまったとは言えない。
アムロの姿を思い出して今更ながらに顔が赤くなる。
そんなギュネイを見てナナイが釘をさす。
「変な気は起こさない様に…。大佐の独占欲は並では無いわよ。」
ナナイの言葉にギュネイはギクリと肩を揺らす。
そして、ナナイも盛大な溜め息を吐いた。



二人が出て行った後、部屋ではアムロがシャアにソファへと押し倒されていた。
「離せ!馬鹿!重い!」
暴れるアムロを難なく押さえつけ、その首筋に唇を寄せる。
「痛て!おい、痕付けんなってば」
「大分薄くなってきていたんでな。」
そう言われてアムロはそこにキスマークがあった事を知る。
「え?」
「キスマークは見えるところに付けておかねば虫除けにならん。」
「………え?…まさか…」
ふふと、不敵に笑うシャアに嫌な予感が的中している事を悟る。
「あの二人に…見られた…?」
「どうかな。」
そう言えばギュネイの視線が首筋に向いていた気がする…。
アムロはその事実に目の前がクラクラする。
「ギュネイのあの視線はそう言うことか…。」
「まぁ、それだけでは無いがな。」
『ギュネイにはアムロの所有者についてはっきりと分からせねばな…。』
「へ?」
アムロが油断したその瞬間、ウェストを締めるベルトが外されズボンを脱がされる。
「わぁ!いきなり何するんだ!?」
「コレ(ズボン)は私といない時だけと言う約束だっただろう?」
そう言うとズボンをソファの下に放り投げ、アムロへと体重を掛ける。
「おい!まだ真っ昼間だぞ!何考えてんだ!」
「君の事だが?」
シャアはクスクスと笑いながらシャツの裾から手を差し入れ、脇腹をゆっくりと撫りつつ指を胸の飾りへと辿り着かせる。
指先に触れたその突起を優しく摘むとビクリとアムロの身体が跳ねる。
「ここで大分感じるようになってきたな。」
満足そうに微笑みながら摘む指に力を入れたり爪で弾いてその反応を楽しむ。
「やっ、んん、貴方の…せいだろ!」
アムロは手のひらを握り、その甲を唇に当てて声を必死に抑える。
シャアはその手を掴んで唇から離すと、代わりに己の唇でアムロの唇を塞いだ。
「んん」
歯列をなぞり、舌を滑り込ませ、上顎を擦る。そして、舌を絡め取り、アムロの口腔内を蹂躙していく。
そして、その間も指の動きは休まる事なくアムロをどんどんと攻め立てていく。
段々と刺激に物足りなさを感じ始めたアムロは自分の硬くなり始めたそれをシャアの身体に擦りよせ更なる刺激を求める。
そんなアムロにニヤリと笑うとそっと耳元で囁く。
「アムロ、私が欲しいか?」
その言葉に、アムロは戸惑いつつもシャアの首に手を回し、ギュッと抱きつく。
「馬鹿野郎…、収まりがつかなくなってきただろう!何とかしろよ!」
「承知した。」
「あと、場所変えろ!ここでやると後で身体中が痛くて堪らないんだ!」
その拗ねる様な物言いにふふっと笑うと、アムロを抱き上げ寝室へと移動する。
「アムロ…、ここで良いか?」
シーツの上に優しく下ろすと頬に口付けながら囁く。
アムロは小さく溜め息を吐くと覆い被さるシャアの背中に手を回して抱き締める。
「良いから…。優しくしろよ。」
顔を真っ赤にして言うアムロにシャアの中で何かが弾ける。
「!!…努力…しよう」
シャアは思い切りアムロを掻き抱くと欲望のままにその愛しい身体を貪った。



「…おい!優しくしろって言っただろう…。」
アムロがシーツに包まり腰をさする。
「抜かずに3回もヤりやがって!貴方と俺の体力を一緒にするな!それと後が大変だから中に出すな!!」
怒り心頭のアムロがシャアを睨みつける。
「君があんな可愛い事を言うのが悪い。」
「はぁ!?」
「それに後始末なら私が後で責任を持ってやろう。」
「い、いい!自分でやる!!大体貴方いつもそれだけじゃ終わらないじゃないか!!」
「それは君が途中から気持ちよくなってしまうからだろう?」
「な!?馬鹿!だってそれは貴方が!!」
中を掻き出しながら前立腺を指で掠めて刺激するから…とは言えず顔を真っ赤にして枕に埋める。
そんなアムロの反応を楽しみながら、優しく赤茶色の癖毛を梳く。
「…なぁ」
「何だ?」
「貴方…やっぱり連邦と戦争を始める気か?」
「…連邦次第だな。」
「…ギュネイも…戦うのか?」
「その為のパイロットだ。」
「何で強化人間なんて…」
「彼は自分から志願した。先の戦争で両親を亡くした彼は戦災孤児としてこのスウィート・ウォーターに送られてきた。」
「戦災孤児…」
「このコロニーは連邦が難民を収容する為に作ったゴミ箱の様なものだからな。受け入れ体制もまともに整えずに収容するだけ収容して、食料や医療もまともに与えられず、治安は悪化し酷いものだった。アレはその最下層で育った子供だ。」
作品名:甘い水の中で3 作家名:koyuho