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【APH】Solo!【SCC19サンプル】

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◆伊普

 しばらくするとやたらと派手な車のエンジン音が響き、ギルベルトはそちらへ顔を向ける。もの凄い速度でこちらへと走って来るのは黄色いフィアット・パルケッタだ。
 片手でハンドルを操作しながら手を振っているのはフェリシアーノだ。小舟、という名前の車に乗る辺り、フェリシアーノらしい、とギルベルトは微笑む。
 急ブレーキでスピンをかけ、くるりと見事に一回転しながらギルベルトの前に車付けをしたフェリシアーノは、にこ、と笑うと車を降りてくる。
「Ciao! ごめんね、待たせちゃったかな?」
「いや、全然! 俺様が楽しみにしすぎちまっただけだぜ」
「そう? よかった」
 安心したように微笑んでみせるフェリシアーノの服は白いプリントシャツに、イレギュラーへムの黒いパーカーベスト。首にはグレンチェックのストールに、大きめのバックルのベルト。足下はすっきりとしたスキニージーンズに革靴だ。
 どうぞ、とにっこり笑ってドアを開けてみせる様子は、可愛らしくもあるが、どこか男前だ。見慣れないフェリシアーノの一面に、少しばかりどきりとしつつ助手席に乗り込もうとすると、あ、ちょっと待って、とフェリシアーノがギルベルトの頭に手を伸ばす。その手にそっと救い上げられたのは小鳥だ。
「小鳥さんもCiao. でもごめんね、今日は俺とギルベルトの二人デートなんだ。だからお留守番」
 ね? と微笑みながらフェリシアーノが小鳥の頭ににキスをすれば、理解したのかはわからないが、小鳥は家の中へ向かって飛んで行く。
「で、デートって」
「え? 俺はそのつもりなんだけど、違うの?」