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intermezzo~ パッサウ再会篇4

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「…校長先生」

暖炉の上に飾られた家族写真、ヘルマンとレナーテ、二人の間に生まれた小さな娘、そして愛犬を抱いたフレンスドルフ校長の4人で撮影された写真に、ユリウスが目を留めた。

色々不幸な事情と因縁があったとダーヴィトから聞いてはいたが、写真に写っている四人はとても穏やかで、幸せそうな表情をしていた。

その写真を手に取り、しみじみと眺める。

色々思うところがあるのだろう。どこか複雑な表情を浮かべる妻に、アレクセイがその写真を背後からヒョイと覗き込む。

「いい…写真だな」

「アレクセイ…」

「俺たちの…ペテルブルクの俺たちの愛する家族で撮った写真も見せてやろうぜ。…どうせお前、今日も大事にバッグに忍ばせてるんだろう?」

そう言って見上げたユリウスの頭をポンポンと撫でた。

ほんの僅かに憂いを帯びていた妻の表情がパッと明るくなる。

「ウン!」

ユリウスがバッグの中から銀の写真立てを取り出す。

「母さん、先生!ぼくの…ぼくらの家族の写真も見て!」

ユリウスが大事そうに胸に抱いた写真立てを二人に差し出した。