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はじまりのあの日9 天使様がやって来た

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「じゃあ、ご馳走用意しないとね、殿。みんな何か、食べたいものある~」
「好きなもの作ってあげようじゃない。特に天使様のリクエスト優先で~」
「「「「「「「「「「♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」」」」」」」」」」

二人の言葉に、期待感が跳ね上がる。入り乱れるリクエストの声に、やや呆れながら紫の彼

「わかったワカッタ。今、九時か。よし、天使様とテルリリ。今から買い出し行ってくれ。商店街じゃなくて、大型店の方に。なんでもいいぞ、好きなものを買ってといで。それ見て、みんなで決めようじゃな~い」
「あ、ごめん、四号車ガソリン減ってるんだ。給油も兼ねてお願いできるかな、テルさん」

ピコ君とMikiちゃんが来た事で、既に全員移動の時車は足りなくなっていたのだけれど。その時までは、その全員移動がなかった。先月、仕事移動の時がやってきて、急遽購入した車。ガタがきていたため、四台総てを新車に買い換えた。その車を使用して、買い出しとお出かけの声に

「「「「は~い、やった~」」」」

天使様が、飛び跳ねて喜ぶ。その姿に、思わず笑みがこぼれるメンバー

「承りました、カイトさん。ガソリンスタンドも楽しいですよ、皆さん」
「ラジャった、おにぃ。初めての買い物だ~。色々見て来ようぜ、みんなっ」

天使様は、キヨテル先生とリリ姉が、よく面倒を見てあげている。自然と、二人に懐く、天使様。二人の周りで微笑み合う

「デハ、拙者も出番でゴザルナ。別働隊、出撃いたそう。メイコ殿、酒を買い出さぬカ」
「あら、話せるじゃないのアル。もちろん行くわ~。洗い物、急いで終わらせなきゃ~」

嬉しそうなアル兄とめー姉が立ち上がる。アル兄も食器を片付けるため、マンションへ向かう

「あ、ならおれも行くよめー姉。ジュースなら、おれ行かないとね。酒ばっかになっちゃうもん」

苦笑いで立ち上がる片割れ。こちらも、食器をのせた、トレイを手にしている

「ワタシも同行いたしますわ。お魚ならワタシの出番です」
「じゃあ、お野菜のかかりは、わ・た・し~」

すると続く、ルカ姉、ミク姉の声。こだわり素材を口にする

「お願いしようじゃない。お魚姫、ルカ様の『選魚眼』は並じゃあないから。期待して待とうじゃない。お野菜姫、ミク様の品も楽しみだ。よし、俺は食材の在庫、確認しておくか」
「じゃあ、今日の調理拠点は神威家で良いかな、殿。洗い物と調理場分けってながれで」

紫の彼、腕を回して立ち上がる。カイ兄も共に立ち上がって神威家へ。二、三度、肩を上下に振る。マンションと神威家、どちらにも『各々専用エプロン』なるものが存在している。仲良しメンバーの微笑ましい点である

「がっくん、カイ兄、わたしも手伝う。お料理しよ~」

当たり前と言わんばかりに、続くわたし。すると

「ゎたしも、リンちゃん達とお手伝いするよ、神威のに~さん」
「じゃあ、わたしも~。IAちゃん、リンちゃんとお手伝いしようかな、ぽ兄ちゃん」
「自分もっす、グミサン。がくサンとカイサン、補助るっす」

お手伝いを申し出てくれる三人。たかが買い出し、たかが手伝い。なのに心はお祭り状態。メンバー、一同、浮き足立つ。浮かれない方がおかしい。みんなで過ごせる休日は貴重だ。まあ、このメンバーなら、大概のことは全て楽しい

「よしよし、お利口さん一同。ああ、気分良いのは分かるけど、気を付けろよ、お前達。怪我だのしたら、台無しじゃない」
「道に飛び出したらダメだよ。走ったりしないでね。人や車に気を付けようね~」
「「「「「「「「「「わかりました~おにいちゃ~ん」」」」」」」」」」

Mikiちゃんだったかな『我が家の頼れる超アニキ様』って命名。その二人が、浮つくメンバーを気遣ってくれる。本当に名前の通りのアニキ様

「あ、重ね~さん、ごめんだけど車だしてもらって良い。洗い物やっつけたらだけど」
「お手伝いします~。ぼくからもお願いです、テトさん。お菓子なんかを選びたいんです~」
「ふん。しょうがねぇな。じゃあ、ボクも肉選んでやる。別に楽しくなんかないんだぜ」

そのMikiちゃんとピコ君にお願いされ、滅茶苦茶に楽しそうなテト姉。いつもの軽口

「かるも付いていきたい、お菓子選ぶ。いいかな、あにさま、テトさま」

いいじゃないと、紫のあにさま承認。テト姉は肯定の証として、カル姉の頭をぽんぽんする。お揃いドレス、Mikiちゃんとピコ君、嬉しそうにはしゃぐ。頭のアホ毛も嬉しそう

「歓迎会は、このままの流れ。外のこの場でやろう。焼き物の煙、気にしなくて良いじゃない」
「良いねぇ殿。じゃあ、後でバーベキューセット、外用コンロも出そうか」

紫の彼、わたし、IA姉、カイ兄。連れだって、神威家の敷居をまたぐ。めぐ姉と勇馬兄は、キッチンボールを手に家庭菜園へ。野菜を取りに行ってくれる。勝手知ったる彼の家の台所。図々しく食材漁りを開始