はじまりのあの日9 天使様がやって来た
「本当に美味しい、Mikiちゃん。わ~、パーティー楽しみ」
めぐ姉もお料理に戻りつつお礼。一通りの魚を捌いてくれる紫の彼。鱧と穴子の湯引きは彼。骨を丁寧に取る技術は、彼でないと成しえない。捌いてくれたものを、各々調理。白焼きは勇馬兄、蒲焼きはわたしが作成。Mikiちゃんが、穴子とうなぎの握りも作ってくれる
「あら、酢飯余っちゃうか。もったいないなぁ」
「あ、普通の油揚げってありますか、かむさん。Mikiちゃん、ぼくおいなりさん作ります~」
決してモノを無駄にしない。メンバーの大事な心がけ。まあ、酢飯余っても、何かしらに使うだろうけれど
「あ、ピコきゅんのお料理、うち食~べた~い」
「あるぞ~、ピコ。素晴らしい案じゃない」
ピコ君、油揚げに味を付けて、鶏そぼろ入りの五目いなりを作成。茄子の揚げ浸し、味を付ける彼。めぐ姉とIA姉は味玉子、みそ玉子をお皿へ。鯛のアラ汁、骨せんべいまで制作。三時半には大体の料理が完成。その、良いタイミングで
作品名:はじまりのあの日9 天使様がやって来た 作家名:代打の代打