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はじまりのあの日10 歓迎会と思い出

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わきわきと手を動かし、どす黒い微笑み、テト姉。エプロンを、ふたたび身につけ、立ち上がる『超アニキ様』達。焼き台へ向かう

「あら、アネキ、カイトを食べて良いのは、わたしだけよ~」
「まあまあ、お熱いことですわ~」

両頬を挟み、頬を染めるルカ姉

「めいこさんがたべるんですか」
「カイトさん、食べられちゃうの~」
「ええっ、食べちゃうの、カイトさんをっ」
「オ、オバケミタイデ、コアイデフ」

どういう意味で『食べる』という単語を用いたか、あの日、わたしも天使様も知らない

「ああ、あの歌の事だろ~、メー姉。おまえら気を付けろよ~、食べられちまうぜ~」

感づいたのだろう。リリ姉は、めー姉の持ち歌にすり替え、誤魔化す

「ふふふ、気を付けなきゃだめよ~天使様。わたしはカイトだけじゃ~な・く・て。リンやレンも『食べちゃった』ことがあるんだから~。あなた達みたいに可愛らしい子は、頭から食べちゃうかもしれないわ~」

言って、天使様を追い回す。きゃあきゃあ言いながら、逃げ回る天使様。めー姉の『持ち歌』の事だったのかと、あの日は勝手に理解

「メイコさん、皆さん、お食事の時に走ってはいけませんよ」
「「「「「は~いせんせい、ごめんなさ~い」」」」」

眉を下げ、苦笑の先生。めー姉含め、一同謝る。本格的に、宴を始め出すメンバー。天使様は、甘いポテトサラダ、ナポリタンでご満悦。茄子の揚げ浸しに喜ぶユキちゃん。あの位の歳だったな、レンがまだ、茄子食べられなかったの