はじまりのあの日10 歓迎会と思い出
「お待たせ~。やっぱ、男の子達は早いね~。ピコきゅん達、もういなかったよ」
「さ~甘いの食べに行こ~」
Mikiちゃん、IA姉、ホクホク。待ち合わせて、みんなで向かう
「あ、皆もはえ~じゃん、やっぱり。おれらもソッコーだったよ。二次会テンションってやつ」
「今、テルさん達、家(マンション)のシャワー使って貰ってるからさ。オレ、道具片付けるよ。洗濯物も入れとくから」
リビングでは、男性陣がすでに準備を開始。弟と兄が出迎えてくれる
「だって、二次会楽しみだもん」
「甘い物食べた~い。ありがと~カイ兄」
応えるわたし。ミク姉、甘味渇望。洗濯物やお風呂道具を片付けに向かってくれるカイ兄
「あら、神威君は何処、レン」
「キッチン。余ったの、温め直してくれてる~。ああ、みんな揃ったら、冷やしてあるのも取りに来てって言ってたな」
「大集合かんりょ~です~。これからいきましょ~」
弟、ピコ君の先導で、団子になって向かうキッチン
「楽しみだな~。今日はどんなの選んでくれたの、リリちゃん」
「アイス、プリン、シュークリーム。ちょっと高めのヤツ~。期待値たけ~よ、I・A~。他にもあるから、リンも楽しみになっ」
「やった~。プリン大好きだよ、リリ姉」
右腕をわたしの肩に腕を回し、左手でIA姉の頭を撫でるリリ姉
「アイスは、誰かさんが一番喜びそうね~。まぁ、アタシも楽しみだわぁ。エビチリで焼酎」
めー姉は飲むことで頭がいっぱいのご様子。続いてゆくテト姉、ルカ姉までも
「ワタシも、もう少し頂きますわ。スモークチーズとワイン」
「エビマヨもあったな。肉も残ってるから、スコッチでいくぜ」
お酒モード全開だった。お酒って、そんなに良いものなのか、未だにわからない。でも、何時の日か、彼とお酒を共にしたい。そんな気持ちがあるのは確か
「デザートたのしみだね~リュウトくん」
「わがしもよういしてくれたみたいです、ゆきちゃん」
天使様、みんな仲良しだけれど。手を繋ぐユキちゃん、リュウト君
「あたし、シュークリーム好きだな~。オリバー君は何が好き~」
「ボク、カボチャマンジュウト、Biscuitガスキ~」
腕組みのいろはちゃん、オリバー君。特に仲良しのペア
「アニキ~、お疲れ様~」
「作業、ありがとうございま~す」
手を恋人繋ぎで、キッチンに入ってゆく、ピコMikiちゃん。あ『君』って呼ぶの忘れた
「お、みんな揃ったか、レン。カレーとシチュー、今、簡単に温め直した。味が染みて、尚更美味しいんじゃない。食べ飽きない。ついでに塩昆布と野菜のサラダも作っといた。いろは、キムチラーメン出してあげようじゃない」
「ありがと~がっくん。あ、冷蔵庫のお総菜と、甘いのも持って行っちゃうね」
「ありがとう、がくおにさ~ん」
わたし、冷蔵庫に向かう。みんなして、二次会準備。リビングに、簡易式の冷蔵庫、お茶類のサーバーも用意。お酒組は追加のお酒。キヨテル先生達が来る頃には、第二弾宴会セット完了。それぞれに、好みの飲み物を用意
「天使様から、乾杯の御発声~」
めー姉、天使様を促す。キヨテル先生、リリ姉が、四人を整列させ
「キュ、キョオハアリガトウ、ミナサン」
四人の中で最年長、オリバー君が声出し
「こんなに楽しいかんげい会、本当にありがとうございま~す」
いろはちゃん、四人一の元気良し。勢いよく頭を下げる
「ぽ父さん、カイトさん。おりょうり、ありがとうございます」
「りりねえさま、きよてるせんせい。おかいもの、たのしかったです」
ユキちゃん、リュウト君がトリを飾る。一度見つめあう四人
「「「「ありがとうございま~す、おつかれさまで~す」」」」
「「「「「「「「「「おつかれさまで~す、おりこうさ~ん」」」」」」」」」」
杯が掲げられ、二次宴会の緞帳(どんちょう)が上がる
作品名:はじまりのあの日10 歓迎会と思い出 作家名:代打の代打