琅琊榜 地獄のお誕生会に思う事。気ままに琅琊榜をうだうだ、
娘 念が、梁国へ嫁入りとなる訳ですが、宇文霖は梁国を好ましく思っており、国のために愛娘が、両国の架け橋になる事を、望んでいたのではないしょうか。(若い折、梁国に人質にされてはおりましたが、仮にも皇子。ぞんざいな扱いはしなかったはずです。で、お年頃の莅陽長公主から、分け隔てなく接されて、恋に落ちた、、、と。)
上手く行けば、婚姻の際、自ら梁を訪問し、莅陽長公主に会って謝罪なりが出来るわけです。ま、そこまで望んだのかは分かりませんが。
で、南楚の医師か、江左の梅郎に相談ししてみた、、と。
で、梅長蘇が組み立てた、こんな地獄のお誕生会ストーリーに乗せられたのではないでしょうか。
で、岳秀澤はなぜ来たのか、ですよ。
南楚の指揮使という仕事を辞めてまで、梁くんだりに、わざわざ。
指揮使は位の高い官職のようですが、、一体なにする官職なのかな?。
思うに、卓鼎風への挑戦が本当の目的ではなく、単なる、宇文念と、その従兄弟の陵王 宇文暄(ケン)の護衛ではなかったかと、、、、。
あのお誕生会の出席者の中で、必ず味方になり、長蘇等を守るのは蒙摯だけ、、、。
景睿は身バレにショックを受けて、どのくらい戦えるのか分からない。
卓鼎風も、必ずしも味方になるか、確信がない。
謝玉に、例の『義』の心をくすぐられて、梅長蘇に刃をむけるかもしれないのです。なんたって、相当、心、フラつくお方なので。
そして夏冬は懸鏡司、こういう事には、元来関わりません。
万が一、陵王や宇文念が怪我をしたり、死んでしまったら、国際問題に発展します。
事によっては、岳秀澤が、寧国公府で大暴れなんて事もあるわけで。
一国の官僚が、他所の国のお宅で大乱闘なんて、マズイヨマズイヨ〜な訳です。謝玉の罪が暴ききれなければ、状況なんて南楚や梅長蘇の立場が悪くなるように、どうでもでっち上げられますからね。
だから、職を辞して、国務を離れたフリーな立場で、、そして卓鼎風を破るという建前で(建前だったかはわかりませんが)、宇文姓の2人と共に、現れたのではないかと思うのです。
国際問題は、梅長蘇としては避けたいこと。
で、江左の梅郎として、岳秀澤にお願いをしたか、または、岳秀澤が、江左盟に恩義があったか、、、。
4月14日まで、金陵入りするように、岳秀澤にお願いをしたのではないかと、、、。
半年、お休みをもらって、琅琊榜達人榜の五位を負かして、自分のランキングを上げたわけなので、ま、悪い話では無かったのかも。
そもそも、南楚が敵対しているのは雲南であり、梁との関係はそうでもないのかも知れません。
南楚と雲南には古からの因縁があり、互いに名前を聞いたり出したりしただけで、虫唾が走るほど、、、嫌い。一緒の空気吸うなんて絶対嫌!、的な、、、。
隣合った国同士は、こじれると中々面倒なものです。
晟王宇文霖は、好梁派とも思えます。
大体、若い時に人質になり、敵地で過ごすと、その国の見方が変り、大人になると友好的な感情を持つものです。
かつて過ごした、金陵と莅陽長公主に心寄せる、宇文霖。
人質として過ごした年月によっては、第2の故郷になっていたかも、、。
そして、お誕生会の会場は『鈴霖閣』、、、、誰が名付けたんだ!!。
この事は、私は、妄想し切れず、完全わかりませ〜んです。
孫娘を不憫に思って、太皇太后が、寧国公府に館を新築した折に、お祝いに館の名前を贈ったとか、、、。太皇太后に贈られたらば、例え謝玉でも断れない。謝玉、ムカムカ。
そしてワタクシ、「お兄ちゃんに任せとけ」「うん」的な、陵王と念の関係に、やられますた。
恐らく陵王は後継者。なのに誰にも任せず、自ら念と共に金陵に来たのですよ。
「お前の兄が、どんな奴か、俺が見てやる!」だったのかなぁ、、。
、、、、、モエ。
⑨景睿の身バレ
ここが梅郎劇場の1番のポイントでした。
何も「景睿の25歳の誕生日」の宴に、これを持ってこなくても、、、。
ですが、やっぱり、ここで、この方法しか無かったのだと思います。
生まれた景睿は、明らかに自分の子では無いことを謝玉は知っています。例え自分の子である可能性があったとしても、疑わしい子は要らないと思っていたのか、、。そして何度も殺してしまおうとしていました。
南楚の皇子の影を消し去り、莅陽長公主を完全に我が物にしてしまおうとしていたのか、、、。
支配的な謝玉への服従を、莅陽長公主は強要されていたのかも。
表面上、オシドリ夫婦だったというこの2人、、、かつての恋を忘れ去り、ただただ服従だけが、景睿の命を守る唯一の方法だったのでしょう。
その状態を甘んじて受け入れ、謝玉の元で生きるしか無かった莅陽長公主。
衣食住は満たされており、謝玉も自分を大事にしてくれる。
だが、心は監獄の中にいるような地獄の様な日々を、対面を繕い、景睿を守り、道具としてしか我が子を見ない謝玉の元を、それでも離れなかったのです。(弼は誉王への密偵的役目、綺は天仙山荘への決定的なシガラミ役として)
今ほど、恋愛に自由さは無く、親が決めた相手に、不服を唱えず黙って嫁ぎ、そして身も心も嫁いだ家の色に染まるのです。
まるでそんな嫁の鑑のような、謝玉の元にいる莅陽長公主、ハッキリ言って重症です。
ただコッソリ、景睿に出生の秘密や、謝玉の悪事を明かしただけでは、何一つとして変わらない事を、梅長蘇は知っていたのでしょう。
謝玉の正体にはある程度、莅陽長公主も気がついていたのだと思われます。
が、見たくなかった、知りたくなかったのでしょう。
そして、莅陽長公主は謝家の子供として生まれた、子供達の将来を捨てられない。
謝家の嫁ですから。
だから、梅長蘇は大勢の前で明らかにして、証人を作ったのです。
莅陽長公主と景睿を、追い詰めて、さらに追い詰めてでも、謝玉から解放する事が、目的だったのです。
それは、一見、非道でムゴい事のように映りますが、何よりそこが大切な事なのです。
そして、謝玉は悪事を明かされて尚、開き直り、景睿と卓家の人間、そして梅長蘇らの命を消そうとしたのです。これも恐らく、梅長蘇には予見済のことで、むしろ望んでいたことかも、、。
莅陽長公主が、決心したポイントはやはり、謝玉が景睿を殺そうとしたことでしょう。
莅陽長公主の我慢のポイントは、子供達だったに違いありません。
景睿の命の危機に、命を救うために、謝玉を捨てる決心をしたのでしょう。
莅陽長公主の迫力のシーンでした。
卓鼎風もとことん追い詰められ、理不尽な命にも従ったのに、実はかつて我が子を殺されており、今は自分達が命の危険に晒されて、謝玉との繋がりの無意味さと、この繋がりは全て嘘であり、それを信じていた事への愚かさに気が付いたのです。
とにかく大きく騒ぎ、封じることが出来なくなる位に騒ぎを広めるたです。誉王を呼んだのも、何があっても、有耶無耶になるのを防ぐためだったでしょう。
まぁ、利用した訳です。
誉王的には、美味しい物を頂いたようなものでしたが。
そして梅長蘇は事実を明かして、莅陽長公主を謝玉から離す事だけが目的ではなく、その先をも考えていたのではないかと思います。
前の話と重複いたしますが、、、。
作品名:琅琊榜 地獄のお誕生会に思う事。気ままに琅琊榜をうだうだ、 作家名:古槍ノ標