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機動戦士ガンダムRSD 第24話 届かぬ思い

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「クラスター砲弾を破壊したらマン・マシーン隊を発進させる。
僚艦にもそう伝えろ」
 サオトメが再び命令を出した。
「了解」
 マーカー艦長は、部下に命令した。

                                         ※

「インパルスとセイバーに出撃準備を。
東に進路をとる」
「はい。
インパルス、セイバー発進準備願います」
 二人は、コアスプレンダーとセイバーに乗り込んだ。

                                         ※

「目標、主砲射程まであと40」
 オペレーターが距離を報告した。
「敵艦隊からマン・マシーンの発進は?」
 護衛艦隊司令官のティリング三佐は、オペレーターに質問した。
「まだです」
 オペレーターが答えた。
「よし勝った!
八式弾のシャワーをたっぷりとお見舞いしてやれ」
 副長が興奮気味に言った。
「砲術、八式弾一斉射。
撃て」
 多数の3隻のクラオミカミ級から八式弾が発射された。
この砲弾こそサオトメが言っていた徹甲弾入りクラスター砲弾だった。

                                          ※

 それは、ジャンヌ・ダルクでも確認できていた。
「ミノフスキーバリア展開」
 リーンホースJr.、ジャンヌ・ダルク、エイジャックス、エイブラム、セント・アヴスとミッテランはミノフスキーバリア、フィールド・イフェクト・バリアーとビームシールドを展開した。
そのおかげで艦隊には、目立った被害はなかった。
「マン・マシーンを発進させろ。
今度は、こっちの番だ」
 マーカー艦長が反撃の命令を出した。
「九時の方向にオーブ艦。
護衛艦2、イージス艦1」
 マーカー艦長は、ちょっと苦しくなった。

                                          ※

 それは、馬場一尉も見ていた。
「失敗したか。
行くぞ」
 馬場一尉は、部下とともにα艦隊に近づいた。

                                          ※

 その動きは、ジャンヌ・ダルクのレーダーでも捕捉できていた。
「2時方向上空にオーブ軍可変モビルスーツ9接近」
 ヘルマン中尉が可変型モビルスーツの接近を報告した。
「ジャンヌ・ダルクは、モビルスーツの方向にエイジャックスは伏兵艦隊の方向に展開。
ミノフスキーバリアと弾幕でけん制しつつマン・マシーン隊を発進させる。
まだボギー1を見つけられないのか?」
 マーカー艦長は、多少苛立ちながら質問した。
「はい」
 ヘルマン中尉も焦りながら答えた。
「索敵急げ」
 マーカー艦長は、少し怒鳴った。
「了解」
 ヘルマン中尉は、重圧を感じながら答えた。
 
                                           ※

 ネオ大佐は、その様子をガーティー・ルーのブリッジから見ていた。
(弔い合戦にもならないが。しかし今日こそあの艦隊をつぶす)
 ネオ大佐は、決意をあらわにした。
 モビルスーツデッキでは、モビルスーツ隊が発進準備を完了した。
「スティング・オークレ、カオス発進する」
 カオスガンダムがカタパルトから飛び出し飛翔した。
「アウル・ニーダ、アビス出るよ」
 アビスガンダムは、カタパルトから発進するとモビルアーマーに変形して海中にもぐった。

                                           ※

 α艦隊もマン・マシーン発進準備が完了した。
「シン・サオトメ、ガンダムサイガーMk-?出る」
 ガンダムサイガーMk-?がジャンヌ・ダルクのカタパルトから射出された。
「サイジョウ・ヒデノリ、ガンダムサイガー改出るぞ」
 ガンダムサイガー改がジャンヌ・ダルクのカタパルトから発進した。

                                            ※

 ミネルバでは、皆が息を殺して出撃命令を待っていた。
「出撃命令が出ました」
 メイリン軍曹が嬉しそうに報告した。
「シンとアスランを出して」
 タリア艦長が出撃命令を出した。
「了解」
 コアスプレンダーは、発進準備を完了していた。
「シン・アスカ、コアスプレンダー発進します」
 コアスプレンダーが発進した。
続いてブラストシルエット、チェストフライヤーそしてレッグフライヤーが発進した。
そして合体した。
シン中尉は、海面すれすれを飛行した。
こうすることで敵のビーム攻撃が来た場合でも水しぶきが盾になってくれるからだ。
「アスラン・ザラ、セイバー発進する」
 ミネルバのカタパルトからセイバーガンダムが発進した。


                                            ※

 ケイト中尉、ミサキ中尉とアイリス曹長は鯨について調べた。
「へえ、『ザトウクジラの歌は動物界でおそらくもっとも複雑な歌』らしいです
オスが交配期に歌う」
 アイリス曹長がザトウクジラの歌の特性と歌う時期を言った。
「へえ」
 ケイト中尉が感嘆の声を上げた。
「じゃあ鯨は、これで彼女をおとせると思って超絶難度の歌を歌っちゃうんだ」
 ミサキ中尉は、鯨の習性をまとめた。
「なるほど」
 2人は、納得ししばし沈黙が続いた。
「なんだかな」
 最初に声を発したのは、ミサキ中尉だった。
「キャライメージが変わるね」
 ケイト中尉の中の鯨のイメージがガラッと変わった瞬間だった。
「歌か。
恥ずかしい」
 アイリス曹長は、鯨として産まれなくてよかったと感じていた。
「なんとシロナガスクジラの心臓は、なんと600kmです」
 ミサキ中尉が驚きながら心臓の大きさを言った。
ケイト中尉が驚きの声を上げた。
「でか」
 アイリス曹長も声を上げた。
「一番太い血管の直径は、20cmです」
 ミサキ中尉が血管の太さを言った。
ケイト中尉が再び驚きの声を上げた。
「でかい」
 アイリス曹長も再び声を上げた。
「だから歌を歌うんだね」
 ケイト中尉が納得した。
「鯨の歌は、大体鯨の仲間であれば全種類使うらしいですよ」
 アイリス曹長が訂正を入れた。
「ザトウクジラだけじゃないの?」
 ミサキ中尉が質問した。
「ザトウクジラは、代表的なだけだそうです」
 アイリス曹長が突っ込みを入れた。
「寝るときは、泳ぎながらで右脳左脳を片方ずつ休ませるんだって」
 ミサキ中尉がさらにシロナガスクジラの習性を言った。
「へえ」
 ケイト中尉が感嘆の声を上げた。
「ぼんやりしている鯨は、理系の時と芸術肌の時があるんですね」
 アイリス曹長が気づいたように言った。
それに2人が納得した。
「私は、今ちょっと眠いけどどっちかな?」
 ケイト中尉が突然そんなことを言った。
アイリス曹長がめんどくさそうな声を発し2人は、真剣に考えた。