機動戦士ガンダムRSD 第26話 散る命 残る命
ガンダムサイガーMk-2が接近してきたのでケルベロス高エネルギー長射程ビーム砲で撃墜しようとしたが当たらなかった。
「やられるか」
シン中尉は、ブラストインパルスガンダムを海面と平行飛行することでビームサーベルを回避したがガンダムサイガーMk-2に踏みつけられて海中に沈められた。
※
サオトメは、カスタム・ビームザンバーを主刀から副刀に持ち替えてキラが駆る羽付きガンダムとつばぜり合いをした。
「この程度じゃ部下を守れなくて当然だな」
キラからは、何も反論がこなかった。
「今度は、部下が死ぬか俺が死ぬかどうかね?」
サオトメは、量産型羽付きガンダムと量産型下駄背負いガンダムが接近しているのに気づいた。
※
ヤマト隊の副隊長がザラ隊の皆に通信を入れた。
「目標は、サオトメだけよ。
それ以外は、かまわなくていい」
副隊長が皆に命令を下した。
「了解」
部下たちが答えた。
※
ユウナは、これを逆に好機と感じた。
「早くガンダムを。
あれらさえ撃墜すればそれですべてが終わる」
アマギ一尉は、そんな戦力がオーブにはないことをわかっていた。
「トダカ一佐」
アマギ一尉は、トダカ一佐に助けを求めた。
「われわれには、指揮権がない」
トダカ一佐の表情は、とても暗くやりきれない表情だった。
※
サオトメは、つばぜり合いの刀を引いて左によけた。
無論羽付きガンダムは、前によろけた。
そこにひざで腹部を蹴った。
※
サイジョウ元帥は、緑色のガンダムのビームを高機動モードで回避するとカスタム・ビームザンバーを両手に持たせて目の前に急接近した。
緑色のガンダムのパイロットは、反応できずに隙を作ってしまった。
そしてそして両腕と背中のガンポッドを斬って墜落させた。
緑色のガンダムは、海面にたたきつけられたが堅牢な装甲で護られていたため大破しなかった。
しかもパイロットは、その衝撃に耐え母艦に戻っていった。
※
スティング少尉は、そろそろガンダムサイガー改にとどめを撃とうとしていた。
「これで終わりだ」
高エネルギービームライフルをガンダムサイガー改に撃ったが高速で回避され気づいたら目の前にいた。
スティング少尉は、反応できずに両腕と機動兵装ポッドを斬られた。
カオスガンダムは、そのまま海面にたたきつけられスティング少尉も相当の衝撃に襲われた。
しかしスティング少尉は、何とか機体を操縦して母艦に帰艦した。
※
皆の注目は、スクリーンに映された援軍にきたアーガマもどきに集まっていた。
「艦長」
ミハイル副艦長がマーカー艦長に指示を仰いだ。
「本艦隊は、あくまで強行突破を行う。
あの艦が邪魔してきたら艦隊決戦に入る。
あの艦の動きに注目しておけ」
マーカー艦長は、ドゴス・ギアが取り逃したアーガマもどきと艦隊戦を行う覚悟もしていた。
「了解」
ミハイル副艦長も腹を決めた。
※
サオトメは、キラの羽付きガンダムに接近しようとしたが量産型羽付きガンダムが高出力ビーム砲で邪魔してきた。
「邪魔だ」
サオトメは、メガビームシールドに搭載されている3基のバリアビットを展開した。
このデバイスは、擬似的なオールレンジ操作で相手を撹乱することもできる飛び出し刀である。
そのバリアビットのひとつが邪魔をしてきた量産型羽付きガンダムに接近した。
量産型羽付きガンダムは、ビームライフルで撃ち落そうとしたがコックピットを貫かれた。
量産型羽付きガンダムは、そのまま海中に落ちていった。
そして量産型下駄背負いガンダムにも2基のバリアビットの乱れ斬りにビームサーベル二本で対応していたが量産型羽付きガンダムを貫いたバリアビットが量産型下駄背負いガンダムの背後に回り下駄からコックピット部分を貫いた。
先の量産型羽付きガンダム同様海に落ちていった。
※
スティング少尉は、何とかガーティー・ルーに帰艦した。
「カオス帰艦。
医療班は、第八デッキ前にて待機」
スティング少尉は、カオスガンダムから出ると整備員の2人に肩を貸された状態で医療室に向かっていた。
「おい、聞いたか?」
パイロットたちが戦慄しながらしゃべっていた。
「ああ、またアークエンジェルの方に犠牲者が出たらしいな」
アークエンジェルのパイロットにまた犠牲者が出た情報は、瞬く間に艦隊に広がっていた。
「あの死神を敵にして俺たち勝てるのかよ?」
パイロットたちの士気は、一挙に下がっていた。
「バカか。
生き残れるのを考えろよ」
スティング少尉は、立ち止まってしばし待機中のウィンダムパイロットの話を聞いていた。
※
サイジョウ元帥は、合体換装型ガンダムにメガビームライフルを撃った。
しかし合体換装型ガンダムは、ビームをバックパックだけにうまく命中させて切り離した。
その爆発で視界をうまくさえぎり合体換装型ガンダムは、ランサーを投げてきた。
しかしサイジョウ元帥は、メガビームシールドでそれをはじいた。
そして狙いをつけようとしたが赤い可変型ガンダムが邪魔してきて撃墜できなかった。
※
シン中尉は、ガンダムサイガーMk-2の強さに気をとられてしまったいガンダムサイガー改にロックオンされてしまった。
しかしハイネ大佐のこともありすぐに現実に帰ってきてビームを撃ってきたことに反応できた。
しかし回避できないためとっさにブラストシルエットにビームを当てて切り離した。
自分の撃墜をカモフラージュできたためデファイアントビームジャベリンを投げたが防がれた。
そして再びガンダムサイガー改は、狙いをつけようとしたがそのときセイバーガンダムが援護してくれた。
「大丈夫か、シン」
アスラン准将は、シン中尉に質問した。
「はい」
シン中尉は、感謝の意も込めて答えた。
「ならフォースシルエットに換装してバッテリーを再充電するんだ」
アスラン准将が指示を出した。
「了解」
作品名:機動戦士ガンダムRSD 第26話 散る命 残る命 作家名:久世秀一