MEMORY 死神代行篇
続け様に打ってきた霊子の矢を悉く払い落とし、冷静な目を向ける一護に逆上した雨竜は更に一護に霊子の矢を向ける。だが、雨竜の矢は一護の前に悉く払い落とされるばかりだ。
「いい加減、諦めねぇ?」
「くっ……!」
「さて、そろそろ帰らせてもらうよ。私はあんたと違って、無駄な時間を使ってても成績取れるほど頭良くないんでね。」
言って、一護はルキアと共に浦原商店近くまで戻った。
雨竜は、一護を虚の感知能力が低いから能力が低いと思っていたが、そうとも言い切れないのかも知れないと思い付く。
やはり、虚を倒してなんぼだという事か。
虚を誘き寄せる餌があると言っていた“あの男”の言葉に乗ってみるのも手だと、改めて思い直す。
雨竜が、正面切っての対決が勝負にもならないと思い知らされたが故に撒き餌を使って虚を誘き寄せる気になったなど、一護は思いも拠らない。
作品名:MEMORY 死神代行篇 作家名:亜梨沙