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MEMORY 死神代行篇

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 定期試験の結果が貼り出されて、雨竜は驚いた。
 一護は宣言していた通り、雨竜には及ばなかったものの、ベストテンには入っていたのだ。
 眼鏡を掛けているものの、視力が弱い節は見られなかった一護は、死神化すると眼鏡を必要としていない様子だった。女子にしては鋭過ぎる視線に気付いたのは先日言葉を交わした時だ。眼付きの悪さを隠す為の伊達眼鏡だったのか、と気付いた時点で、自分を隠して周囲を誤魔化しているのだと思うと気分が悪かった。嘘吐きの言葉など信用出来るものかと思い、一護の言葉など全て聞き流した。
 霊圧を抑える事も満足に出来ず、虚を感知する力も雨竜から見れば遥かに劣る一護など自分よりも劣ると、雨竜は思いたかったのである。



作品名:MEMORY 死神代行篇 作家名:亜梨沙