MEMORY 尸魂界篇
「その借りとやら、私が我が誇りに賭けて叩き潰してくれよう。そして、ルキアを連れ戻し、私の手で掟に従って処刑してくれる。」
「………その誇りと掟とやらがルキアを殺そうとしてるようだな。そしてそんなものに縛られてる所為で真実を見抜けない程に曇ったあんたの目、覚まさせてやるよ!」
眼が曇っていると言われた事に白哉は微かに眉を顰めたが、尸魂界に君臨する貴族としての誇りの重さも、世界の調和を保つ為に必要な掟の重要さも知らない、物を知らぬ子供の取るに足らぬ戯言と聞き流した。
作品名:MEMORY 尸魂界篇 作家名:亜梨沙