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女体化ジルヴェスターの災難~腐女子の養女・前編~

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かくれんぼの終わり 7



 「ですからシュタープの進化に関しては魔力増量法の5倍の金銭を頂きます。」
「高過ぎる!!!!!」
「そうですね。では4倍で。」
「…せめて2倍だ。」
「3倍で。」
「せめて倍と言ってるだろう。高過ぎれば諦める者も出るのだぞ。」
「そうですね。業とです。」
「何…?」
 随分詰め寄って来たなあ。
「未だ下位領地の意識を持った貴族が何人居ます? ローゼマイン様の影響についていける者は極一部。そんな彼等の殆どは今、アレキサンドリア。何とか噛りついている者とついていけずに腐った者が半々くらいではありませんか? 更に前者は子供世代、後者は大人世代に別れているでしょう? 戦時中は派閥も世代も関係無く纏まったとしても、このまま平和を謳歌すれば、また元の木阿弥の可能性は充分に有り得ます。
 その時に首をすげ替え易い様に、子供世代の魔力が大人世代より遥かに高くなる様にしましょう。」
「役立たずは切り捨てろ、と?」
「…人の持って生まれた能力の差が問題になるのは、魔力だけではございません。ローゼマイン様の巻き起こす嵐の様な変化についていけ無かった者を無能だと断定する者は、自分の世界しか認められないのでしょうが、私は一概についていけない者を悪だと断言する気はございません。
 その者の能力に沿った場所で頑張って貰えば良いのです。若き戦闘者を支える地面になって貰えば良いのです。
 それを断り、何時までも地位にしがみつくのであれば、その時を持って、その者は悪になりましょう。
 能力主義の競争社会は必ず負け組を作り、貧富の差が出ます。そしてそれは本人のせいでは無いのです。社会の、政治の責任として何らかの救済措置は必要でしょう。具体的に考えるのは後にして、とにかくその措置される側に回る事を納得して頂けなければなりません。その一番手っ取り早い手段は魔力差でございましょう?」
 彼等の価値観に合わせた遣り方の筈だ。
「勿論、魔力だけで全てが決まる訳ではありませんから、自分の椅子を誰に座らせるかの選択権を与えられる様にしておけば良いかと思います。」