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女体化ジルヴェスターの災難~腐女子の養女・前編~

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魔力圧縮



 時代は分からない。でも神殿の前でのんびりは出来ない。熱ばかり出す体では、生きて行けない。それに多分、熱は身食いのモノだ。厄介な貴族に見つかったらどうしようも無い。私は迷わず、ソコを去った。
 子供の足では余り早く歩けない。だから一先ず近くの森に行く事にした。その場所は余り縁起が良くないので、人が入らない森だった。旅商人の知識には、そんな森に自生する食料になる木の実や葉っぱや花がある。アリスの知識にも何とか入っていたのだ。
(取り敢えず夏で良かった。)
 大分、昔に立てられたのだろう、小屋の中、取ってきた花と草を食べながら思う(木の実は明るくなってから採るつもり)。
 冬になったら、とか肉類が無いとか、困り事なら沢山思い浮かぶ。けれどそれは少し先だ。その前に何時溢れ出すか分からない身食い熱の対処を考える事にした。
(多分、そんなに強い魔力って訳では無いんだろうけど。)
 旅商人だから致命的で、貧民なら困るけど、多分、私はリーゼくらいだと思う。虚弱と言う訳でも無いし、魔力塊は無いだろう。弱ければ弱い程、対処しやすいのが平民にとっての魔力だ。私は自分の内に意識を向ける。直ぐに魔力の熱は見付かった。無意識に押さえ付けていた魔力を開放する。体に廻る熱を掴むとイメージのポケットに入れる。

 本好きの下剋上に夢中だった時、私はこんな圧縮は出来ないのかな、と思っていた方法があった。
 圧縮イメージの名前は「ドラえも〓」。そう無限の空間、四次元ポケットだ。とは言え四次元への入口を果たして作って良いものかは分からないので、そこは体外への入口にさせて貰った。そしてアニメの様に自在に取り出すのだ。
 そしてあっさりとそれは上手く行った。私はちょっと調子に乗って、次は純粋な魔力圧縮を試みた。何時でも体外に圧縮出来るなら、身食い熱で死ぬ事は無いから、遊び心が出たのだ。そして私は発見した。魔力量を増やすための圧縮方法を。そして感覚的に理解した。人の限界を越える魔力を持てば、それにより魔力の扱いが容易くなり、加護や属性が自然と増える事を。