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女体化ジルヴェスターの災難~腐女子の養女・後編~

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領地対抗戦 1



 領地対抗戦。とうとうやって来た。この日の為にラルフに繋ぎを取ったり、ギルベルタ商会に依頼もさせて貰ったのだ。何をする気なのか問われたが、大きな打ち上げ花火の内容だ、秘密で通した。
 根回し必須な貴族社会だが、敢えて根回しはしない。付随する価値にはブリュンヒルデが気付く可能性に掛ける事にする。元よりそれは序でなので、失敗しても構わない。人目を引いて、宣伝効果が出れば良いのだから、それ以上は別に求めない。私はジルヴェスターの元へ向かった。
「アウブ、面白いモノをお見せしますわ、此方へ。」
 面白い、と言う言葉に釣られて(若干の怖い物見たさ有)、ついてきたジルヴェスターをヒルシュールの研究室へ放り込む。
「御覧下さい、私が発明した魔術具です。」
 森に行って、必要も無いのに癒しを掛け捲りながら、品質のイメージを色々弄くって、様々なパターンを作った。そうして採取した素材で作った魔術具は、ある魔法陣が内蔵されている。
「これは…、魔術具を複数作ったのか? 同じ物も幾つもある様だが…。」
「ええ、此方の形の魔術具が主要で、そちらの形の魔術具がおまけ。で、私が今、手にしたモノが1点物で、宣伝用の魔術具でございます。」
 ジルヴェスターが眉を潜める。
「宣伝用?」
「ええ。まあ此方の説明は後にさせて頂きますね。先に主要のモノを説明されて下さい。」
「良かろう。」
 主要、と言う事で先にそちらに目を引かせる。
「此方の魔術具は形を見れば、お分かり頂けるでしょうが、腕輪の様に身に付けて使います。
 さて、アウブ、シュタープで盾を作って下さい。」
 私は説明しながら、ジルヴェスターの腕に装着させて貰う。
「ふむ、分かった。…ゲッティルト。!!」
 気付いたのだろう。私の魔術具の効果に。目を剥いて、私を見る。
「この魔術具の働きは、魔力節約。名をコストダウンと言います。」
「節約って…、それ処では無かろう!?」
「使う魔力の大きさに関わらず、その使用量を3/1にまで減らします。魔術具に魔力を込めるのも含めて。」
 ジルヴェスターだけでなく、カルステッドを含む側近達が魔術具に群がっている。
「アウブにお渡した魔術具は最高品質でお造りしたもの、毎日戦闘で雑な扱いをしても20年は持ちます。
 他は10年の耐久性を持つ高品質を3つ、5年の耐久性を持つ中品質を7つ、3年の耐久性を持つ低品質を9つ、用意しております。働きはどれも変わりませんわ。」
「なっ、」
「後、此方はおまけのデジタルカメラ20個、略してデジカメで御座います。使い方は…、」
 フェルディナンドが作ったモノは何も確認していないが、それよりも遥かに綺麗な映像と音声で見られるとヒルシュールより確認済だ。何より記録は外部データにする事を成功させている。使う魔力も大幅削減している。コストダウンと合わせて使えば、平民でも使用可能だ。こっちも素材の違いは耐久性の違いのみである。
「そして最後の一点物……、宣伝用に作ったトランス・ルシフェル。これの効果は…、えいっ!」
 因みにトランスは変身の意味で使っている。ルシフェルは昔見た漫画の変身ナノマシンから取った。まあ、ユルゲンシュミットには無い言葉なので、意味は通じないだろうが。