二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

女体化ジルヴェスターの災難~腐女子の養女・後編~

INDEX|9ページ/16ページ|

次のページ前のページ
 

領地対抗戦 5



 少し時間が掛かったが、外を出歩いて貰う。私は台車を借りて、作った魔術具を乗せて、その後ろを歩く。
「は? え!? 養父様っ!?」
 直ぐに気が付いたのは、ローゼマインだ。直ぐ隣のフェルディナンドが処理落ちしている。
「どうされたのですかっ!? そんなクールビューティーになって!!!! うわあっ!!!! オッパイ大きいっ!!!!!!!!」
 周りの目があるに関わらず、それを忘れ去ったローゼマインに、フェルディナンドがハッとしたのが分かる。
「止めなさいっ!!!! 破廉恥なっ!!!」
 まあ、冷静とは言い難い。大きな声に、何事かと事態にまだ気付かなかった周囲の視線が集まり、ぎょっとした様な雰囲気に変わり、それがジルヴェスターを5度見くらいしている。
「ち、父上…?」
「…父上…?」
「お父様?」
 その中にはジルヴェスターの子が混じっている。
「ア、ア、アウ、アウブ…、エーレンフェスト?」
 何故か頬を上気させているのは、アウブ・ダンケルフェルガー。何か生唾を飲み込んだのが分かる。
「う、美しい…、美しいですぞ、アウブ・エーレンフェスト!!!」
 物凄い勢いで、側近も第一夫人も置き去りにして、詰め寄って来る。
「へ?」
 やや仰け反ったジルヴェスターの目の前まで来ると、突然、跪いた。

 「天上の最上位におわす夫婦神のお導きにより、私は貴女に出会えました。」

 ビシリ。

 ジルヴェスターが固まったのが分かる。ツラツラと即興で並べられる言葉にあんぐりと口を開ける心持ちな周囲と、頭を抱える第一夫人、助けを求めるジルヴェスター。
 …ダンケルフェルガーは第三夫人は居ないの? と言うか流石ダンケルフェルガー、細かい事は気にしない、何故女になっているかはどうでも良い、これぞダンケルクオリティ。ダンケル、マジダンケル。アウブの名前は何だろう。
 と言う冷静な思考は置いといて。ぐはっ!! 全く眼中に無かったCPだけど良いっ!!! このまま勢いで体を掴み、押し倒せっ!!! 私は応援する!!!

 あ? 

 ドガッシャーンッ!!!!!!!!!!

 吹っ飛んだダンケルが、其処らのテーブルを倒した。
「まさかこんな糞みたいな男だったとは…、ハイスヒッツェ、今後一切、その一本糞の化身をジルヴェスターに近付けさせるな。」
「「「「酷い!!!!!!!!!!」」」」(周囲)
 お貴族様お言葉は何処言った? 2度目の処理落ちから復活したフェルディナンドが、美人が怒ったら怖いね、的な顔になっている(どうやらアウブダンケルを蹴り飛ばしたらしい)。
 そして私はそんな事はどうでも良い。大本命!!!!! フェルジルが!!!!! こんな形で見れるなんてっ!!!! 
 ジルヴェスターを庇う位置っ!!!!!!!!! 前に出る姿は呆然としてたカルステッドより、ずっと護衛してるねっ!!! 
 って言うかフェルディナンドに落ち着く様に焦ってるロゼマ邪魔っ!!!!!!!! 

 ゴメンね、ロゼマファン、フェルマイファン。