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神殿長ジルヴェスター(4)

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 …嫌でも仕事はせねばならない。後回ししたいソレを、フランが居ない分、アルノーが睨みを聞かせてくるので、逃げられない。と、そこへ。
「神殿長、エグモンド様が急ぎお会いしたいと…。」
 約束も取り付けていない為、眉を寄せる。ソレほどの急用…。
「入れ。」
 五月蝿そうな予感だ。
「失礼致します、神殿長。」
「何の様だ。」
「お約束も取り付けず、真に申し訳ございません。ですが急ぎご確認したい事がございまして…。」
「早く申せ。」
「平民を青色巫女見習いに、と言うお話は真実なのですか?」
 余計な問答に時間を取られたくないが、ある程度は予期していた事だ。
「ああ、本当だ。既に儀式も終わっておる。教育をこれから行うので、他の青色の前にはまだ出さん。質問は終わりか?」
「何と…!! 直ぐにお考え直されませ!! 貴族の場に平民を置く等…!!」
「貴族とは貴族院を卒業した者達の事だ。其方は貴族では無い。」
 勘違いを正してやると、エグモンドが気色ばむ。
「神殿は貴族街では無い。単に貴族の血を引いているだけの者が、少量の魔力しか持たぬ者が集まって、魔力供給を行う場所だ。
 故にその人数が足りない今、魔力保持者であれば、平民であっても重宝されるのは当たり前では無いか。」
「しかし!!」
「供給の大部分を担っているのは誰だ?」
「…神殿長でございます。」
「私が負担を減らしたいのは間違いだと申すか? 其方を含む青色で今以上に魔力を供給出来るのか?
 …分かったらもう出ていけ。今日の勤めを励め。」
「…畏まりました。」
 やれやれ。しかしマインは私と行動を共にさせるべきか。マインの有用性が分かれば、差し控える者ばかりでは無い。その代表がエグモンドだしな。
作品名:神殿長ジルヴェスター(4) 作家名:rakq72747