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そうしているとマユは、モビルスーツデッキにつながるエレベーターに乗った。
「ちょっと待て」
　やっとアスラン准将がマユをとめようとしたが扉は、むなしく閉まった。

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　サオトメは、ガンダムサイガーのバイオセンサーがオーバーロード寸前であることに気づいた。
「こちらサオトメ機。
バイオセンサーがオーバーロード寸前ですので帰艦します。
なおリーンホースJr.艦上にて固定砲台として敵戦艦への攻撃を続けます」
　サオトメは、帰還はするが攻撃は続行しようと考えていた。
「了解」
　サオトメは、サイジョウ元帥にそういう通信を入れると帰艦しようとした。

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　タリア艦長は、アスラン准将からの艦内通信で大体の状況はがわかった。
「艦長、マユ・アスカが整備を完了したグフカスタムに搭乗しました」
　その直後にメイリン軍曹からの報告にタリア艦長は、驚いた。
「グフカスタムを出撃させて」
　タリア艦長の命令にアーサー副艦長が驚いた。
「ええ、でも艦長」
　アーサー副艦長が異を唱えようとした。
「艦内でモビルスーツに暴れられたらどうなるかくらいあなただってわかるでしょ」
　タリア艦長は、極度の疲労のせいかアーサー副艦長に必要以上に怒鳴ってしまった。

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　アークエンジェルをジャンヌ・ダルクのミサイル群が襲った。
ほとんどは、CIWSで破壊したが数発が命中した。

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　マユは、グフイグナイテッドカスタムでミネルバから出撃した。
マユは、SEEDを発動させた。
そしてスーパーシュラークをガンダムサイガーMk-2に撃ちながら接近してテンペストビームソード改で攻撃した。
途中腰部ビーム砲を撃ってきたが全発頓珍漢な方向を撃っていた。
しかしガンダムサイガーMk-2は、それを回避した。
ガンダムサイガーMk-2は、グフイグナイテッドカスタムからの連続した斬撃を後退しながらよけた。
「あなたが私から大切なものをすべて奪った。
返してよ。
私のお兄ちゃんを返してよ」
　至近距離から撃ったドラウプニル4連装ビームガンの1発がガンダムサイガーMk-2の右肩部上部を掠めた。

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　サオトメは、帰艦しようとしていたが後方から新手が接近しているのに気づいた。
「新手？
新型機か」
　その水色の新型機が肩部ビーム砲を撃ってきた。
そのビームをサオトメは、回避したが反応が著しく低下しているのに気づいた。
「何だと？」
　サオトメは、V.S.B.Rを新型機に向かって撃った。
しかしビームは、あらぬ方向に飛んでいった。
「照準センサーまで狂ってるのか？」
　バイオセンサーは、あらゆるほとんどのセンサーに活用できるためそのほとんどのセンサーがバイオセンサーを使っている。
すなわちバイオセンサーの異常は、機体の操縦に多大なる影響を与えるのだった。
サオトメは、何とか新型機からの連続した斬撃を後退しながらよけた。

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　アークエンジェルは、ミサイル群をかわしながら海岸線に急いでいた。
「海岸線まで後10」
　ノイマン少尉が海岸線までの距離を報告した。
「振り切れ」
　ラミアス艦長は、それだけを命令した。

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　キラ准将は、ガンダムサイガー改がガンダムサイガーMk-2の救援に向かうと思って軌道方向にクスィフィアス・レール砲を撃ちこんだ。
そしてひるんだところに対ビームシールドを投げてそれで視界をさえぎってバラエーナ・プラズマ収束ビーム砲を撃った。
対ビームシールドの向こう側で爆発があった。
キラ准将は、それを撃墜による爆発だと思った。
しかしその爆風から撃墜したと判断したガンダムサイガー改が現れた。
キラ准将は、完全に油断していた。
急いでラケルタ・ビームサーベルを抜こうとしたが間に合わずビームサーベルにまわしていた左腕ごとガンダムサイガー改が左手で持っていたビームサーベルで上下真っ二つに斬った。
直後巨大な爆発が起きた。

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「サオトメ」
　サイジョウ元帥は、サオトメの援護に向かうとしたが羽付きガンダムの腰部レールガンで妨げられた。
「邪魔だ」
　そういうと羽付きガンダムは、シールドを投げつけてきた。
サイジョウ元帥は、それで視界を妨げビームを撃ってくると予測しておとりにメガビームライフルを手放しメガビームシールドで本体を守った。
その直後にメガビームライフルが爆発してあたりが爆風で見えなくなった。
サイジョウ元帥は、一呼吸置いて羽付きガンダムの前に飛び出した。
そしてビームサーベルを抜かれる前に左腕に持っていたカスタム・ビームザンバーの主刀で羽付きガンダムを上下真っ二つに斬った。
そして直後におきた巨大な爆発をメガビームシールドで防いだ。

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　サオトメは、何とかメガビームライフルを連射して狂った照準センサーを随時補正しようとした。
そのかいあって新型機の肩部大型ビーム砲、対ビームシールドとシールドガトリング砲の破壊に成功した。
そのとき破壊できなかったビームガトリング砲でメガビームライフルを破壊された。
直後に2機を巨大な爆発を襲った。
水色の新型機は、いち早く渓谷に退避したがサオトメはガンダムサイガーMk-2の反応が鈍っており退避できなかった。
そのためメガビームシールドで本体を守った。

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　マユ少尉は、ガンダムサイガーMk-2がビームを連射していたが照準がでたらめだったのでよけなかった。
しかし命中弾が来てスーパーフォルティスビーム砲、シールドが破壊された。
しかしマユは、何とか姿勢を保った。
直後2機を巨大な爆発を襲った。
マユは、いち早く渓谷の間に退避した。

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　その衝撃は、リーンホースJr.も襲った。
皆は、何とかその衝撃に耐えた。
「まもなく海岸線です。
逃げられます」
　ヘルマン中尉が報告した。
「まだカタパルトは、直らないのか？」
　マーカー艦長が怒鳴るように質問した。
「はい」
　マーカー艦長は、その報告を聞いて表情を険しくした。

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　アークエンジェルもその衝撃に襲われた。