ツナヒバ+獄
「雲雀さん」
「沢田!着てくれたんだね。すぐにお茶でも入れるから座っててよ」
朝礼が終わった後、獄寺と山本を連れて綱吉が応接室に行けば、朝礼での出来事は気にした様子もなく雲雀が声をかける。
「雲雀さん、ちょっとそこに正座」
「なに?」
綱吉の言葉に首を傾げて聞く雲雀をかわいいと思ってしまうが、甘やかしていたらダメだと厳しい顔を無理に作り雲雀を見つめる。
「いいから座ってください」
「うん?」
綱吉が何に怒っているのか理解していない雲雀も、繰り返し言えばおとなしく床に正座をして綱吉を見上げる。
「なぜあんなこと言ったんです?」
「あんなこと?」
「普段出ないくせに今日に限って朝礼に出て言った爆弾発言のことですよ」
「爆弾宣言?」
自分が言った言葉を特に気にしてない雲雀には遠まわしでは伝わらないのがわかり綱吉はがっくりと肩を落とす。