機動戦士ガンダムRSD 運命は動き出し暁の先に伝説を作る
あの機体は、ビームを跳ね返すのか」
そう判断したマーク中将は、ミノフスキードライブの光の翼を展開して金色のガンダムの左腕をシールドごと斬って撤退させた。
そしてハイパーカスタム・ビームザンバーで新型の灰色のガンダムの両手首を破壊して撤退させた。
すると接近警報が鳴った。
「さらに新手か?」
その方向のカメラが自動で拡大された。
そこには、赤い光の翼をはやしたガンダムがビームライフルを連射していた。
「こいつもミノフスキードライブを装備しているのか?」
マーク中将は、ビームの回避行動に入った。
※
それは、アドラステアでも確認できた。
「マーク中将より通信です。
われ高性能新型ガンダムと交戦中。
データ収集のため戦闘を継続する」
オペレーターが報告した。
「了解。
この隙に道を開くんだ。
マックス大佐にそう伝えろ」
ハワド艦長が命令した。
「了解」
サンマロ艦長が通信長にそう伝えた。
※
マックス大佐は、2機のウィンダムをカスタム・ビームザンバーで立て続けに撃墜した。
「道を開くぞ。
マン・マシーン隊、われに続け」
マックス大佐が乗るガイヤス・ギヤにほかの部下とユーピテルが続いた。
ガイヤス・ギヤが上陸してリニアガン・タンクを一両撃破した。
さらに浮上したグーン1機をガイヤス・ギヤがビームライフルで撃墜した。
マックス大佐は、ビームサーベルでグフイグナイテッドカスタム2機を立て続けに撃墜した。
そして水中にいたヴェスタがフォビドゥンヴォーテクス1機を接近してビームサーベルで撃墜した。
一機のザムザザーがガイヤス・ギヤの腰部ビームキャノンで撃墜された。
マックス大佐は、1機のジンをビームライフルで撃墜した。
そして頭部バルカン砲で1機のシグーを撃墜した。
さらにビームサーベルを抜刀すると1機のジンを切り撃墜した。
※
ヘブンズベースでは、戦局の劣勢だけが報告されていた。
「第二防衛ライン、破られました」
オペレーターが報告した。
「敵マン・マシーン、湾内に進攻」
別のオペレーターが進攻状況を報告した。
ジブリール大統領は、表情をさらに険しくしていた。
「デスティニー、レジェンドとアカツキは?」
ジブリール大統領が3機の状況を司令官に質問した。
「レジェンドとアカツキは、損傷し撤退しました。
デスティニーは、敵旗機と交戦中」
アズラエル代表の質問に司令官が答えた。
アズラエル代表は、表情をさらに険しくしていた。
※
マックス大佐は、1機のザクファントムをビームサーベルで撃墜し別のザクウォーリアのコックピットを貫いた。
マックス大佐は、左マニピュレーターでグフイグナイテッドカスタムのコックピットを貫いた。
そして逃げるもう1機のグフイグナイテッドを左右真っ二つに斬った。
マーク中将は、V.S.B.Rを撃った。
しかしあまりの機動性の高さになかなか命中しない。
「クソ。
なんて運動性だ」
加速性とスピードなら勝っているが運動性は、向こうの方が上手だった。
ガイヤス・ギヤ隊とユーピテル隊が基地への空襲を始めた。
すると敵が幻惑を使ってきた。
敵影が何機にも見えた。
「本物は、どれだ?」
レーダーを見たがニュートロンジャマーの濃度が一気に濃くなりリズィーシーガンダムのレーダーがまるで使えなくなってしまった。
「クソ」
そして接近を許したが何とかハイパーカスタム・ビームザンバーで斬撃を防いだ。
※
ヘブンズベースは、丸裸寸前になっていた。
「ジブリール大統領、オーブへ避難してください。
航路は、ミネルバがお守りいたします」
司令官がジブリール大統領に脱出命令を出した。
「わかっている」
アズラエル代表は、司令室を出た。
※
リズィーシーガンダムとデスティニーガンダムは、つばぜり合いを続けていたがデスティニーガンダムがアロンダイトビームソードを引いてパルマフィオキーナ掌部ビーム砲でコックピットを攻撃した。
マーク中将は、間一髪右腕で防いだがその瞬間脚部ビームサーベルで左腕と左ミノフスキードライブを破壊されそのままかかと落としをされ墜落した。
そのときマユ大佐は、ミネルバからの通信を傍受した。
「撤退よ。
われわれの負けよ」
タリア艦長が悔しそうに命令した。
「そんな」
マユ大佐は、そういうと大破した可変型マン・マシーンを見た。
「命令よ」
タリア艦長が強い口調でいった。
「了解」
マユ大佐は、あきらめて撤退した。
※
ジブリール大統領は、鬼の表情をしながらミネルバに乗った。
「いったいどうなっているんだ、これは」
ジブリール大統領は、現実を受け入れられなかった。
※
マーク中将は、墜落のショックで気絶してしまった。
ガイヤス・ギヤ隊は、頭部バルカン砲でリニアガン・タンク部隊を攻撃した。
※
ステラ少尉は、アカツキのコックピット内で泣いていた。
「シン・・・・ステラ・・・・仇・・・・取れなかった・・・・・」
ステラ少尉もシン中尉の記憶を消す処置が施されたがまったく記憶が消えずこのまま事態は、放置された。
※
アドラステアでは、戦闘の結果が報告された。
「バンマス隊から入電です。
司令部に白旗を視認。
敵軍に更なる戦闘の意思は、ないと判断すると」
オペレーターが報告した。
「確認しろ」
サンマロ艦長は、慎重だった。
これまでの地球軍の行為を見ればだまし討ちもしかねない軍だからである。
「はい。
完全に停戦するまで監視を怠るなよ」
オペレーターが突入部隊に命令した。
しかしサンマロ艦長の表情は、ひとまず安堵な表情をしていた。
※
マックス大佐は、リズィーシーガンダムを探した。
「マーク中将、こちらマックス・ドーソン大佐です。
どこですか?」
すでにシグナルロストしていたがそんなことは、信じられなかった。
そして大破して墜落しているリズィーシーガンダムを発見した。
「マーク中将」
マックス大佐は、リズィーシーガンダムを抱きかかえるとアドラステアに通信を入れた。
作品名:機動戦士ガンダムRSD 運命は動き出し暁の先に伝説を作る 作家名:久世秀一