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芳川裕美の想い(後編)

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裕美の性体に変化が起こったのはそれから間も無くだった。しばらくすると彼女は微かな喘ぎ声をあげ、肉溝を開いていた指を離して股肌から手を引いた。そしてその手を左右に広げてベッドシーツを握り締め、首筋をいっぱいに伸ばして背中を仰け反らせた。そして「*ぁああん〜**!、気持ちいィ〜**、」と声をあげた。原田は彼女のカラダの変化を、淫裂から滲み出る粘液と性器の熱から感じ取っていた。

その直後、押し付けた原田の口を跳ね返すように腰を振り上げた裕美が、浮わずった高い声で「!*ぁぁあっ**!、感じるゥ**」と言った。裕美が頂点に昇り詰めようとしているのが判った。原田は舌先にチカラを入れ、小さな花びらを思い切り押し開いた。そして肉芽に被さる包皮を強引に捲くりあげ、むき出しになった豆粒ほどの肉真珠に舌の腹を押し当てた。

裕美がオーガズムに達したのはそれから直ぐだった。彼女は広げていた腕を胸の前に引き寄せ、開いていた太ももを強く閉じて原田の顔を挟んだ。そして泣声にも似た艶声を上げて全身を痙攣させた。
そのまま裕美は数十秒間もオーガズムの絶頂で喘いでいたが、やがて硬かった身体からチカラが抜け、手足を大の字に広げてグッタリとなった。

原田は裕美の身体からそっと離れ、ベッドを揺らさないように静かに降りた。そして彼女の裸体を見下ろしながら、(裕美の性器は考えていたより遥かに成熟してる、これなら挿入にも耐えるし成人と同じように膣でのオーガズムも感じるかも知れない、・・しかし今その快楽を彼女に覚えさせる訳にはいかない、裕美にはこれからまだやる事がいっぱいある、・来年の春には高校受験もあるし、他の趣味にも興味を持って欲しい、今から性の悦楽を覚えせてはダメだ、)と考えていた。

タバコに火を点けようと原田が部屋の引き戸を開いた時、身体を起こした裕美が声を掛けた。「*原田さんどこ行くの?」、原田は「隣の部屋でタバコを吸うだけだよ、裕美ちゃんはもうチョッと休みなさい、」と答えた。
裕美は直ぐに、「*待って!、その前にキスして、」と言った。原田は一度手に持ったタバコをテーブルに置き、裕美のそばに戻った。そして横向きに寝転んだ彼女の脇に立ち、身体を押し倒しながら可愛い口に唇を重ねた。

性戯を始める前よりもずっと長く、ずっと上手にキスをした裕美は、「*すっごい気持ち良かったの、**ねえ、・・ちんちん入れたらもっと気持ちいんでしょ、・・してみたい、」と言った。原田は裕美の底知れない好奇心に改めて驚きながら、「約束しただろう?、それはオトナになってからだ、」と言った。裕美は子供のように頬を膨らませ、「*プ〜、じゃあいいわよォ、」と答えた。そして、「*でも、・・ちんちんは見せるんでしょ?、*いま見たい!」と言った。

原田は再び時計を見て時間を気にしながら、「アァそうだったね、・・じゃあ、僕はこのまま横になるから、裕美ちゃんは好きなように見ていいよ、・・でも余り時間が無いからそのつもりでね、触ってもいいけど、思い切り引っ張ったりしないでよ、」と笑いながら言い、彼女に代わってベッドに載った。

裕美は仰向けになった原田の足元にまわり、「*パンツを脱いで!」と嬉しそうに声を掛けた。原田が両足を折ってトランクスを脱ぎ去ると、裕美が「!*ゥわ〜**!、おっきい!」と言って目を丸くした。そのリアクションはやっぱり子供っぽく、原田は思わず苦笑いをした。
作品名:芳川裕美の想い(後編) 作家名:潮 風