芳川裕美の想い(後編)
裕美は、根元を湾曲させて太ももに倒れ掛かる肉幹をマジマジと見ながら、「*ライオンが寝ているみたい!」と言った。萎えていても威厳を放つ原田の肉幹が、草原に横たわるライオンのように見えたのだ。
原田が「面白い表現だなァ、・・でもそんなに驚くこと無いだろ?・・お父さんのを見たことあるでしょ、」と聞くと、裕美は「あるけど子供の頃だよ、それに・・こんな大きく無かった、」と答えた。
しばらくすると、ためらいながらも肉幹に手を伸ばした裕美は、倒れている物を抱え起こすように手のひらで支え上げた。
覚悟していた事だが、裕美の手に握られた肉幹は意思に関係無く反応し、彼女の手のひらを押し広げて膨張し始めた。裕美は初めて見るその動きに目を見開いて「!**すごーい!、*もっと大きくなってきたよ!」、と感嘆の声をあげた。
原田は、「だから言っただろ、そんなのが、裕美ちゃんの小さなアソコに入る訳ないでしょ、」と言った。裕美は勃ち始めた肉筒を両手で撫でながら、「*そんなの分からないよ、・・保体の先生が、『膣は凄く伸びるのよ、赤ちゃん通るんですから』て言ってたもん」と反論した。
原田は(そんな事まで中学校で教えるのか)と驚きながら、「それはオトナの話でしょ!」と言い返した。
裕美の小さな指に撫でられた肉幹は更に勃起を続け、ついに青筋を立てて反り返った。しかし裕美は慣れた女がするような肉筒をシゴクという動作をするつもりは無い。それよりも薄く伸び切った筒皮膚を撫でてみたり、亀頭の裏筋を不思議そうに見たりと好奇心の方が強いのだ。だがそんな未熟な行為が、返って原田の性感を刺激し、男の性交液であるカウパー粘液を抽出させ始めてしまった。
裕美は「*アッ!**何か出た!」と声をあげ、自分の手に付いた粘液を見た。原田は「気持ちいいと出るんだ、裕美ちゃんのアソコから出るヌルヌル液と一緒だよ、」と言った。
その時、再び時計を見た原田が突然「さあ裕美ちゃん、今日はここまでにしよう、この部屋は4時間しか借りてないんだ、・・まだ少しあるけど、帰り仕度しなければ成らないし機材も片付けないといけないからね、」と声をあげた。裕美はビックリしたように顔を上げ、「*ぇえ〜、もう時間なのォ〜、・・次はどうなるか見たいし、キスだってしたいのにィ、」と不満の声をあげた。
性遊戯のピークで突然、中断を言い渡された裕美の不満はもっともで、こんな時の心情が理解出来る原田は「分かった分かった、とりあえずホテルは出よう、続きをどうするか車に乗ってから決めよう、」と言った。直ぐに帰されないのが解かると裕美は機嫌を直して身支度を始めた。素裸だった原田も支度を整え、隣の部屋に置いた撮影機材をケースに入れ始めた。
全てが片付け終わり、二人がホテルを出たのは午後3時半頃だった。考えてみれば二人共昼食を食べてなかった。原田が「とりあえず食事しょうか、」と言うと裕美はファミレスに行きたがったが、原田は反対した。中学生の彼女は親以外の者と店には入れない規則だし、親子のふりをして入っても知人に会ったらいっぺんにバレてしまう。そうなったらもっと面倒な事になるからだ。原田はハンバーガーかピザをキャリーアウトして車内で食べることを提案した。裕美は反対せず「*じゃあモスバーガー、」と即答し、「*バニラシェイクもね、」と笑顔で言った。
作品名:芳川裕美の想い(後編) 作家名:潮 風