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はじまりのあの日12 古都と公演とガールズトーク

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乾杯を促すめー姉、自分もお酒顔のテト姉。ルカ姉もお酒は大好きだ。ジュースで乾杯、渇いた喉に染み渡る

「っしゃ~お・ま・え・達~。これからも一緒に歌って生きていこうじゃな~い」
「「「「ありがとう、みなさ~ん」」」」

満遍の笑顔、天使様。打ち抜かれ、萌えあがるわたし達

「さ、さあ、身支度しちゃいましょう」

ダメージコントロールをした、めー姉が言う。急ぎ足で、身支度に入る。旅館に移動する前、プロデューサーに告げられる

「五部屋取ってあるから、部屋割りは好きにしてね~」
「タク(タクシー)が迎えに来るからよ」
「打ち上げも楽しんじゃってね」

スタッフ、プロデューサーは別のホテルに宿泊。21人の歌い手に、専属スタッフを含めると約50名。さすがに宿一つでは収まらない。それなりに、知名度も上がったため、混雑回避の目的もある。わたし達はスタッフと別れ、公演主催者サイドが用意してくれた老舗旅館へ。宿が取れないという現象が起こる中で、老舗を貸し切る贅沢さ。ありがたさと同時に、申し訳なさも込み上げる。圧倒的な趣の門をくぐる。なんだか、バチがあたりそうだった