はじまりのあの日12 古都と公演とガールズトーク
さてその旅館、部屋割りはNYのホテルと、別の意味でモメた
「ま、ヤロウとお嬢わけで良いじゃない」
「そうですね。NY(以前)とは、場合が違いますから」
言う彼と先生
「え~、ウチ、センセと一緒の部屋がいいなぁ。子供達四人とウチとセンセで一部屋~。リューもユキも一緒がいいだろ~」
「ゆき、リュウトくんといっしょがいいな」
それぞれあがる声に
「ま、子供達は一緒がいいな。保護者は、ルカ、頼もうじゃない。風呂の時は声かけてくれ」
「男の子は、私達で引率いたしますので」
振り分けを進める、キヨテル先生と神威『先生』ルカ姉は、天使様の頭を撫でながら
「承りますわ、神威さん、氷山さん。みなさん、お姉さんと休みましょうね」
「「「「は~い」」」」
手を上げる、お利口さん四人。お利口さんでなかったのは、わたし達の方だ
「え~、おにぃ、ウチとセンセでいいじゃ~ん」
「いや、そうもいかないでしょう」
困る先生。そのリリ姉の不満を皮切りに、色々な所で抗議の声
「カルもピコピコ、ミキミキと一緒がいい」
「わたしも、レン君と一緒がいいな~」
もちろん、わたしもそれに参加する
「わたしも~。がっくんと同じ部屋がいい~」
「リンちゃんと神威のに~さんが同室。なら、ゎたしもその部屋がい~なぁ」
「おいおい、我が儘言うんじゃ~ない。キリが無くなるじゃない」
困惑する彼、キヨテル先生も困り顔。それは、わたしの、わたし達の『成長』を、考えてくれていた証。そんな気遣いを考えないわたし達。さすがに見かねためー姉、最高位の権力を発動させる
「はいはい、文句言わない。そういう不満出さないための男女割りでしょうが。これ以上文句言うと、打ち上げ参加禁止にするわよ~」
たちまち押し黙る。何も言えなくなって、すんなりと部屋割りが済む
「あ~あ。まいっか。こ~なったら打ち上げ楽しみまくろっ。リンと眠るのも初めてだしなっ」
言って、豪快に撫でてくれる。わたしは、神威の姉三人と同室を申し出た。姉達と寝るのも初めてだったから。彼と同室になる、その次に、心躍る選択をした。四人が入っても、余裕たっぷりの広い部屋。リリ姉荷物を置きながら、残念そうに言う。心の中、控えめに賛同し、打ち上げ会場へ向かう。提供された食事は、都名物の湯葉や生麩田楽、湯豆腐などのフルコース
「おと~ふだ~。おいしそ~う」
「熱々ですからね。火傷しないように」
「気をつけて食べろよっユキっ」
勢いよく、湯気が立ちこめる打ち上げ会場。ユキちゃんを、挟んで座る、先生とリリ姉
「生湯葉に生麩の田楽。豆腐も消化にも良いからな。たくさん食べて良いじゃない」
「取ってあげるから言ってね、リュウト君。はい、まずお醤油で~」
「ありがとうございま~す。りんちゃん」
お兄ちゃんモードの彼。お姉ちゃんぶるわたしは、湯豆腐を取ってあげる。その上に、ショウガとネギをかけている。リュウト君、やっぱり好みが渋い
「あんたたち、一番頑張ったんだから。沢山食べなさいね、いろは」
「わ~おいしそう。ありがとう、メイコさん」
「しっかり食べて、大きくなってね、みんな」
「アリガトフ、カイトサン」
天使様の頭を撫でる、兄と姉。何だか、子連れの若夫婦的光景。和食に豆腐、あの日のわたしを含めて。子供だと、文句を言いそうなメニューかもしれない。でも、めー姉曰くの、専属シェフ二人。カイ兄と紫様の作る日本料理。特に、紫に彼が作る和食は美味しい。その食事のおかげ。メンバー全員、和食の虜。美味しい湯葉や豆腐に舌鼓。肉料理として、和牛のしゃぶしゃぶまで付く。肉食派のリリ姉やテト姉も大満足。大人組は、日本酒との相性最高と大いに盛り上がっていた。その日の夜の出来事
「ま、ヤロウとお嬢わけで良いじゃない」
「そうですね。NY(以前)とは、場合が違いますから」
言う彼と先生
「え~、ウチ、センセと一緒の部屋がいいなぁ。子供達四人とウチとセンセで一部屋~。リューもユキも一緒がいいだろ~」
「ゆき、リュウトくんといっしょがいいな」
それぞれあがる声に
「ま、子供達は一緒がいいな。保護者は、ルカ、頼もうじゃない。風呂の時は声かけてくれ」
「男の子は、私達で引率いたしますので」
振り分けを進める、キヨテル先生と神威『先生』ルカ姉は、天使様の頭を撫でながら
「承りますわ、神威さん、氷山さん。みなさん、お姉さんと休みましょうね」
「「「「は~い」」」」
手を上げる、お利口さん四人。お利口さんでなかったのは、わたし達の方だ
「え~、おにぃ、ウチとセンセでいいじゃ~ん」
「いや、そうもいかないでしょう」
困る先生。そのリリ姉の不満を皮切りに、色々な所で抗議の声
「カルもピコピコ、ミキミキと一緒がいい」
「わたしも、レン君と一緒がいいな~」
もちろん、わたしもそれに参加する
「わたしも~。がっくんと同じ部屋がいい~」
「リンちゃんと神威のに~さんが同室。なら、ゎたしもその部屋がい~なぁ」
「おいおい、我が儘言うんじゃ~ない。キリが無くなるじゃない」
困惑する彼、キヨテル先生も困り顔。それは、わたしの、わたし達の『成長』を、考えてくれていた証。そんな気遣いを考えないわたし達。さすがに見かねためー姉、最高位の権力を発動させる
「はいはい、文句言わない。そういう不満出さないための男女割りでしょうが。これ以上文句言うと、打ち上げ参加禁止にするわよ~」
たちまち押し黙る。何も言えなくなって、すんなりと部屋割りが済む
「あ~あ。まいっか。こ~なったら打ち上げ楽しみまくろっ。リンと眠るのも初めてだしなっ」
言って、豪快に撫でてくれる。わたしは、神威の姉三人と同室を申し出た。姉達と寝るのも初めてだったから。彼と同室になる、その次に、心躍る選択をした。四人が入っても、余裕たっぷりの広い部屋。リリ姉荷物を置きながら、残念そうに言う。心の中、控えめに賛同し、打ち上げ会場へ向かう。提供された食事は、都名物の湯葉や生麩田楽、湯豆腐などのフルコース
「おと~ふだ~。おいしそ~う」
「熱々ですからね。火傷しないように」
「気をつけて食べろよっユキっ」
勢いよく、湯気が立ちこめる打ち上げ会場。ユキちゃんを、挟んで座る、先生とリリ姉
「生湯葉に生麩の田楽。豆腐も消化にも良いからな。たくさん食べて良いじゃない」
「取ってあげるから言ってね、リュウト君。はい、まずお醤油で~」
「ありがとうございま~す。りんちゃん」
お兄ちゃんモードの彼。お姉ちゃんぶるわたしは、湯豆腐を取ってあげる。その上に、ショウガとネギをかけている。リュウト君、やっぱり好みが渋い
「あんたたち、一番頑張ったんだから。沢山食べなさいね、いろは」
「わ~おいしそう。ありがとう、メイコさん」
「しっかり食べて、大きくなってね、みんな」
「アリガトフ、カイトサン」
天使様の頭を撫でる、兄と姉。何だか、子連れの若夫婦的光景。和食に豆腐、あの日のわたしを含めて。子供だと、文句を言いそうなメニューかもしれない。でも、めー姉曰くの、専属シェフ二人。カイ兄と紫様の作る日本料理。特に、紫に彼が作る和食は美味しい。その食事のおかげ。メンバー全員、和食の虜。美味しい湯葉や豆腐に舌鼓。肉料理として、和牛のしゃぶしゃぶまで付く。肉食派のリリ姉やテト姉も大満足。大人組は、日本酒との相性最高と大いに盛り上がっていた。その日の夜の出来事
作品名:はじまりのあの日12 古都と公演とガールズトーク 作家名:代打の代打