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はじまりのあの日16 バレンタインとリップサイン2

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「リンちゃん、ぽ兄ちゃん来たらね、まずチョコ渡そうね」
「りんりん、ふぁいと。いのいちばんに、あにさまさま~」

姉二人、言われてわたし、さらに緊張

「楽しみだよね~。今年、殿がどんな物作ってくれるか、さ」
「あら、やっぱりカイトも楽しみなのね」

彼が作ったコーヒーウォッカ。飲みながらご機嫌、めー姉。隣に寄り添いに行く、カイ兄の肩に手を回し、抱き寄せる

「もちろんだよ、め~ちゃん。殿のスイーツ、絶品だからね」
「カイトさんのも絶品ですよ~。どっちも食べられて幸せです~」
「ありがとう、ピコ君」

徐々に、テーブルに集まるメンバー達。椅子は、別のスペースや、暖炉前のソファ。Mikiちゃんとお揃いのニーソックスを履くピコ君。めー姉の方に、頭を傾ける。お礼を言うカイ兄、本当に嬉しそう

「わ、メイコさんと、カイトのに~さんがいちゃいちゃするの。やっぱり良い~。眼福ガンプク~」
「ふふふ。さりげなく、お姉様に甘えますわね、カイト兄様」

IA姉は楽しそう。ルカ姉に指摘され、真っ赤になるカイ兄。慌てて離れようとするも、益々、抱き寄せるめー姉。頭を撫で回す。ほっぺにちゅう。爆発寸前のカイ兄。めー姉に甘えに行ったため、わたしのお化粧にまだ気付かない