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冥界カイーナ新年会

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「ミーノス様、何をさせるのですかーーーーー!!!!」
ルネが泣きながら自分のローブをむしっているのである。ローブの下は下着だった。
まさか新年会でストリップをやろうとは、ルネは思ってもみなかったに違いない。
「ローブは全て脱げましたね。では……」
「お止め下さい、ミーノス様ぁぁぁぁ!!!!」
絶叫するルネ。しかしミーノスは容赦しない。
たった一枚残された下着に手がかけられ、彼は生まれたままの姿を皆の前に曝す事になった。
目が点になるラダマンティス。相変わらず無表情なバレンタイン。
思わず目を覆うファラオ。口元を押さえて必死で笑いを堪えるオルフェ。
実に楽しそうに煙草を吸うミーノスと、呆然とするアイアコス。
そしてそれらをVIPルームからぽかんとした顔で眺めるパンドラ。

その年のカイーナ新年会は、大波乱の内に幕を下ろす事となった。


翌日。
「ルネは一週間ほど休暇を取るそうだ。新年会の余興MVPだったからな」
第二獄に書類を届けに来たバレンタインは、事務的な口調でファラオに連絡した。
ファラオはやや遠い目をすると、
「あんな事をされたなら、しばらく同僚に会いたくなくなるだろう。全裸のままラジオ体操を踊らされたのではな・・・しかも第三まで」
「君とオルフェも嬉々として伴奏していたではないか」
「私はやっていないさ。笑いながら演奏していたのはオルフェだ」
ファラオのおかっぱが揺れる。実は彼もしっかり演奏していた。
バレンタインは他人にはわからない程度に息を吐くと、きゅっと踵を返した。
これからまだまだ仕事があるのである。ここで立ち話などしていられない。
ルネの抜けた穴を埋めるため、やらなければならない事はたくさんあるのだ。


「ルネも馬鹿ですねぇ。宴会で脱ぐのは男の常識でしょう?」
「だったらお前が脱げばよかっただろう、ミーノス!」
「アイアコスは本当に何もわかっていませんね。堅物のルネが脱ぐからいいのですよ」
「わかったから、煙草の煙りをこっちに向けるな!」


結論:ルネはお婿にいけない体になりました
作品名:冥界カイーナ新年会 作家名:あまみ