Rira bien qui rira le dernier
その笑み、口元と眉は笑っているが、翡翠のような瞳は全く笑っていない。
「デスマスクは煙草臭いですからねぇ。布製のソファに臭いが移っては、後でシオン様に叱られてしまいます」
ヘビースモーカーのシュラが年中白羊宮に入り浸っているのだから、そんなのはデスマスクを部屋に上げない理由にはならない。
だがムウは、全く臆さずにそれを言った。
それほどまでにムウは、デスマスクを居間に通したくないらしい。
「随分と嫌われたものだね、君も」
ムウにわからないよう、イタリア語で話しかけるアフロディーテ。
デスマスクはうるせぇ!と毒付くと、家主の指示通りに動いた。
後でムウにスターダストレボリューションを食らうのだけは、御免なので。
作品名:Rira bien qui rira le dernier 作家名:あまみ