機動戦士ガンダムRSD 第38話 死神と運命
そして1機のガンダムサイガーは、レール・キャノンで1機のアストレイを撃墜した。
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スクイードは、連装メガ粒子砲でアークエンジェルを撃ったが外れた。
「回避。
ウォンバット撃て」
アークエンジェルの後部ミサイル菅からウォンバットが発射された。
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サオトメは、マーク中将との代わりに赤い羽根付きガンダムと交戦していた。
2機は、それぞれのビームサーベルでつばぜり合いをしていた。
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マユ大佐は、SEEDを発動させた。
そしてソリドゥス・フルゴールビームシールドでガンダムサイガーのビームサーベルを防いだ。
斬撃を防ぐと敵機は、距離をとった。
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サオトメは、カスタム・ビームザンバーの主刀で赤い羽根付きガンダムを斬ろうとしたがビームシールドで防がれた。
「何?」
サオトメは、一度距離をとった。
「何で?」
カスタム・ビームザンバーの主刀は、ビームシールドを斬るために開発された武装である。
そのため並みのビームシールドであれば斬ることなどたやすいことである。
しかし目の前の機体は、その武装を防いだ。
サオトメは、直感で自機に問題があると感じてコントロールパネルでガンダムサイガーMk-3の状態を調べた。
するとψ-サイクルブースターが稼動停止になっていた。
ψ-サイクルブースターは、エントロピーの減少装置であり無駄なエネルギーを減らす装置である。
そのため化学エネルギー最大の敵である熱エネルギーを極力減らすことができる装置である。
すなわちこれは、冷却装置を小型劣悪なものに換えても差し支えないことである。
しかし肝心のψ-サイクルブースターが稼動停止になってしまえば話は、変わる。
少量の熱エネルギーしか冷却できない状況では、ジェネレーターにリミットをかけて発生する熱エネルギーを極力抑えるしかない。
そのためビーム兵器の出力が軒並み低くなってしまったのだ。
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マユ大佐は、ヴォワチュール・リュミエールシステムを展開しガンダムサイガーの周囲を高速で飛行しながら高エネルギービームライフルを撃ったが回避されたりビームシールドで防がれたりと直撃には至らなかった。
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ミネルバは、スクイードに照準を定めた。
「ランチャー1、2、撃て」
アーサー副長が命令した。
「エンジンを狙って。
マルコ、回避任せる」
直後タリア艦長も命じた。
「了解」
マルコ曹長が返事をした。
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マーク中将は、アドミラル・ティアンムのパイロット待機室で戦況を見ているとサオトメの機体の異変に気づいた。
「艦長」
そしてブリッジに通信を入れた。
「艦長、サオトメを帰艦させます」
その提案にイームズ艦長が驚いた。
「あの機体は、まだ調整が終わってないらしい。
多分整備不良だろう」
マーク中将は、サオトメの機体の危険さを訴えた。
「リズィーシーガンダムは、直ったのか?」
イームズ艦長は、ガンダムの心配をした。
「確かに万全では、ありません。
しかし今ここでサオトメが落とされれば我らに勝ち目は、ありません。
今のリズィーシーガンダムでも時間稼ぎくらいは、できます」
マーク中将は、捨て駒になる覚悟だった。
「いいだろう。
任せる。
だが急げ」
イームズ艦長は、マーク中将の提案を受け入れた。
「了解」
そこでマーク中将は、通信を切った。
「アビー、前線の状況はどうなっている?
目標は、まだ押さえられないのか?」
マーク中将は、オペレーターのアビー軍曹に質問した。
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1機のガイヤス・ギヤは、1機のアストレイをシュツルム・ファウストで撃墜した。
マックス大佐は、1機のアストレイをビームサーベルで斜めに斬るともう1機のアストレイのコックピットを貫いた。
そして1機のアストレイのコックピットをビームサーベルで貫いた。
さらに1機のアストレイを上下真っ二つに斬った。
さらに2機目のアストレイのコックピットをビームサーベルで貫いた。
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サオトメは、赤い羽根付きガンダムを追撃していた。
「クソ。
速い」
サオトメは、赤い羽根付きガンダムの速度を高く評価した。
サオトメは、メガビームライフルを連発したが回避されるかビームシールドで防がれるかで決定打を与えられなかった。
そこにリズィーシーガンダムが来た。
「サオトメ、帰艦するぞ」
サオトメは、悩んだ。
パワーダウンしているとは、いえ決して他機にやられるとは思っていなかった。
この自信は、自分の技量ではなくガンダムサイガーが本来持っているポテンシャルの高さを信頼しているからだ。
「その機体を整備して100%の性能を出せるようにするんだ。
命令だ」
サオトメは、一度赤い羽根付きガンダムを見てマーク中将と代わって帰艦した。
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マユ大佐は、突然ガンダムサイガーが撤退した理由がわからなかったが今度は一度後退した可変型マン・マシーンが襲ってきた。
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マックス大佐は、1機のモビルアーマー形態のムラサメを正面からビームライフルを撃って撃墜した。
そして1機のアストレイを左右真っ二つに斬った。
そして1機のアストレイのコックピットにビームライフルを撃って撃墜した。
さらに1機のモビルスーツ形態のムラサメを上下真っ二つに斬った。
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マユ大佐は、高エネルギービームライフルを撃ちながらリズィーシーガンダムに接近した。
リズィーシーガンダムも同じようにビームライフルを撃ちながら接近してきた。
マユ大佐は、アロンダイトビームソードを抜いて斬りつけた。
リズィーシーガンダムもビームサーベルを抜いて応戦したがパワーが違いすぎて刃が交わった瞬間デスティニーガンダムは、吹き飛ばされた。
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サオトメは、ジャンヌ・ダルクでガンダムサイガーMk-3の修理と補給作業を手伝っていた。
作品名:機動戦士ガンダムRSD 第38話 死神と運命 作家名:久世秀一