機動戦士ガンダムRSD 第39話 反撃の声
ユウナは、金属がきしむ音に恐怖を感じながらカガリとのかなわなかった結婚式風景を思い描きながら圧死した。
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ガンダムサイガーは、メガビームライフルを新型灰色ガンダムに撃ったが回避され逆に背部ビーム砲の一斉射で反撃された。
しかしサオトメは、回避した。
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1機のベースジャバーに載ったユーピテルツヴァイが1隻のイージス艦の艦首と艦砲にビームライフルを撃ち航行不能にさせた。
そこに1機のベースジャバーに載ったユーピテルが接近しユーピテルバズーカ2本を撃ちイージス艦を撃沈した。
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ガーティ・ルーでは、艦長たちがセイラン親子を待っていた。
「どうなってるんだ、ウナト様とユウナ様は?」
1人の地球軍兵がぼやいた。
「遅いな」
そんな会話を艦長たちは、黙って聞いていた。
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「なんであなたは、生きてる?」
マユ大佐は、そういうとヌーベルヴァジュラビームサーベルを抜刀させガンダムサイガーに斬りかかった。
ガンダムサイガーは、ビームシールドで防いだ。
「何?」
サオトメは、マユ大佐の言ってることが理解できていなかった。
「お父さんも、お母さんも、お兄ちゃんんも皆お前に殺されたんだ」
直後ガンダムサイガーは、デスティニーガンダムを押し返した。
デスティニーガンダムは、反撃にフラッシュエッジ2 ビームブーメランを投げた。
しかしビームシールドと脚部ビームサーベルで弾かれた。
「死にぞこないが」
ステラ少尉は、そういうとデファイアント改ビームジャベリンを抜刀させるとリジィーシーガンダムに斬りかかった。
リジィーシーガンダムもビームサーベルを抜刀したがダメージの蓄積でパワーダウンしておりビームシールドを斬るほどの高出力ビームを形成していない。
2機は、斬りあうといったん距離を離すととまた接近し今度は互いのビームシールドをぶつけ合った。
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アークエンジェルは、敵艦に背後を取られ主砲で狙われた。
しかし何とか主砲を避けたがビームは、ブリッジギリギリを通った。
「潜行する。
下げ舵20」
ラミアス艦長が命令を出した。
「潜行用意」
ノイマン少尉が復唱した。
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カリストのマン・マシーンデッキでは、先のパイロットが降りてきて満足そうにヘルメットをたたいた。
アーガマもどきが潜航を始めた。
それは、スクイードでも確認できた。
「司令」
アマクサ副長が叫んだ。
「潜られたらこちらに攻撃オプションは、ないぞ。
離脱上昇、急げ」
ピート艦長が即座に命じた。
「了解」
操舵長が答えた。
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「バリアント、撃て」
ラミアス艦長の命令でアークエンジェルは、海中からバリアントを発射した。
見事バリアントは、敵艦に命中した。
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その衝撃は、スクイードのブリッジにいたものを襲った。
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ガーティ・ルーでは、イアン艦長が決断した。
「もう待てん。
艦を出すぞ」
それに兵たちは、戸惑った。
「しかし」
兵の1人が反論した。
「重要なのは、この艦だ。
セイランでは、ない」
イアン艦長の言葉に兵たちは、反論する意思を失った。
「お前達にも分かっているだろう。
この艦だけでも月に上がらねばならないのだ」
イアン艦長は、この戦争の切り札はレクイエムしかないと考えた。
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国防総省の指揮所では、カガリが神妙な表情で戦況を見ていた。
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アークエンジェルは、水中から潜対空ミサイルを4発発射し4隻のサラミスに命中させた。
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マユ大佐は、引き続きガンダムサイガーと戦闘していた。
「クソ」
マユ大佐は、そう嘆くとアロンダイトを構えさせ残像高機動を発生させてガンダムサイガーに切りかかったが回避された。
振り向きざまにまた切ったがシールドで防がれた。
「クソ」
マユ大佐は、シードを発動させた。
瞬間ガンダムサイガーが距離を取った。
再び残像高機動を発生させガンダムサイガーに急接近し切りかかったがビームサーベルで返り討ちにあい手首を切られた。
「マユ」
ステラ少尉が心配そうに言った。
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地上に降りた1機のユーピテルツヴァイが1機のベースジャバーに載ったユーピテルを追いまわしているモビルアーマー形態のオーブ可変量産機を頭部バルカン砲で撃墜した。
パイロットは、激戦地に移動した。
「リニアガン・タンクまで健在なんて」
パイロットは、戦闘車両を今でも現役に就任させているオーブ軍の台所事情をかわいそうに感じた。
そのリニアガン・タンクが多数で1機のユーピテルを包囲していた。
「下がれ。
あとは、こっちがやる」
パイロットは、ユーピテルのパイロットに指示を出した。
「助かった。
もう少しでこんな奴らにやられるところでした」
ユーピテルは、援護射撃を受けその場を去ることができた。
1両のリニアガン・タンクをビームライフルで撃墜した。
リニアガン・タンクがこちらにリニアガンを撃ったがシールドで防いだ。
「こいつ」
ビームライフルでそのリニアガン・タンクを撃墜した。
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水中部隊がバズーカでアッシュとグーンが1機ずつ撃墜された。
タリア艦長は、決断しJ.P.ジョーンズに通信を開いた。
「司令、状況は我が軍に不利です。
一時撤退を」
セントヘレンズと僚艦は、マン・マシーン隊に魚雷で迎撃した。
「何を言うか。
ここで我らが撤退したらまたどれほどの事態になることか」
司令官は、がけっぷちの戦いだと感じていた。
その時コロニー艦隊の総旗艦の主砲がJ.P.ジョーンズに命中した。
作品名:機動戦士ガンダムRSD 第39話 反撃の声 作家名:久世秀一