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機動戦士ガンダムRSD 第39話 反撃の声

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「205の弾薬庫は、注水のうえ」
「海岸線の警戒は、守備隊にやらせろ。
分かっているさ。
だがそんなこと言ったら動ける者などいない」
「市街地の被害状況の把握が先だ。
シェルターは、まだ開放できん」

                                                     ※

 β艦隊らは、オーブ近海で補給を受けていた。
「では、ジブリールはそのボギー2に?」
 ピート艦長は、艦長室でアマクサ副長とともにルナツーにいるサイジョウに通信を開いて戦況報告をしていた。
「サオトメ大佐は、そう確信し私もそう考えます」
 ピート艦長がサイジョウ元帥の質問に答えた。
「いずれにしても彼は捕らえられず君達は、オーブに敗退したと」
 サイジョウ元帥がきつい言葉を言った。
それにアマクサ副長は、汚名を感じた。
「そういうことか?」
 サイジョウ元帥が念を押して質問した。
「はい」
 ピート艦長が正直に答えるとアマクサ副長がうろたえた。
「そういうことになります」
 ピート艦長がつづけた。

                                                     ※

 ミネルバのパイロット待機室にマユ大佐が入ってきた。
「マユ」
 ルナマリア少尉は、その姿に少し安堵したように言った。

                                                     ※

「アーガマもどき、新型羽根付きガンダム、そして新型下駄背負いガンダムと言って差し支えないでしょう。
それらの参入によって状況は、不利となりその上依然として彼が未だに国内にいるという確証も得られませんでしたのであのまま戦ってもただの消耗戦になるだけでした」
 ピート艦長が撤退理由を言った。
「そうか。
いや、ありがとう。
ピート艦長。
判断は、適切だったと思う」
 サイジョウ元帥は、状況を理解した。
「いえ」
 そんな言葉をもらってもピート艦長は、自分が敗軍の将であることに変わりはないと感じていた。
「ボギー2の行方については、こちらで調べる。
我々軍人だけで戦争を終結させるには、やはりきつくなってきたな。
政府の交渉も始めるべきかな」
 サイジョウ元帥は、相談するように言った。
「私は、そう考えます」
 ピート艦長は、しっかりと答えた。
 通信を切るとサイジョウ元帥は、1人瞑想した。

                                                    ※

 ラクスは、1人大西洋連邦にあるクライン家にある自室でアスランと2人で撮った写真を見ながら彼の無事を祈っていた。

                                                    ※

 リーン・ホースJr.のパイロット待機室にジョニー中尉、キリー中尉とジーン中尉がいた。
「今からこの部屋は、ターン制だ」
 突如ジーン中尉がそんなことを言った。
「どういうこと?」
 ジョニー中尉は、何も言えずキリー中尉は思わず聞いた。
「3人が順番に行動するので1人が動いている間は、2人は動いてはいけません」
 ジーン中尉がルール説明をした。
その説明にジョニー中尉が納得した。
「ある程度覚悟してやれよ」
 ジョニー中尉が忠告した。
「はい。
じゃあジョニー、1ターン目どうぞ」
 ジーン中尉がジョニー中尉に1ターン目をあげた。
「いいのか。
じゃあハサミをとろう」
 ジョニー中尉は、ハサミをとった。
「まず武器?」
 思わずジーン中尉が突っ込んだ。

                                               ※

 カガリは、市街地の被害の視察をしつつ声明発表のため戦闘ヘリコプターで護衛のM1アストレイ2機とともに内閣府に向かっていた。

                                               ※

 ジョニー中尉、キリー中尉とジーン中尉は昼食をとっていた。
ジョニー中尉は弁当、キリー中尉はホットドック、ジーン中尉はサンドイッチだった。
「なぜハムタマゴサンドは、こんなにもおいしい?」
 ジーン中尉は、ハムタマゴサンドを食べてそういった。
2人は、怪訝そうにジーン中尉を見た。
「なんてことを俺たちが議論しても何かしらの答えが出たとしてもハムタマゴサンドを一口食べれば」
 そういうとジーン中尉は、ハムタマゴサンドをほおばった。
「そのおいしさの前に議論など無意味だと思い知らされるよな」
 ジーン中尉は、幸せそうに言った。
「つまり?」
 キリー中尉は、要約を求めた。
「俺は、ハムタマゴサンドが好きなんだ」
 ジーン中尉は、目を輝かせながら言った。
キリー中尉は、興味なさそうに言った。
「レタスサンドも好きなんですよ」
 ジーン中尉は、レタスサンドを包みから出すとそういった。

                                                ※

 アークエンジェルの士官室で1人アスラン准将の部屋にキラ准将が来た。
「テレビつけていい?
カガリが声明を出すんだ」
 キラがそういった。
アスランも断る理由がなかったため許可した。
「取り敢えず意志を示す。
あとは、それからだって」
 キラは、そういうとテレビをつけた。
テレビでは、まさにこれからカガリの声明発表が始まろうとしていた。
「オーブ連合首長国代表首長、カガリ・ユラ・アスハです。
今日私は、全世界のメディアを通じ先日ボギー2の引き渡し要求と共に我が国に侵攻したコロニー連邦共和国首相ベルリ・シバ氏にメッセージを送りたいと思います」

                                                ※

 それは、スクイードでも確認できた。
多くの兵がテレビに釘付けになっていた。
「過日様々な情報と共に我々に送られたロゴスに関するデュランダル大統領のメッセージは、確かに衝撃的なものでした。
ロゴスを討つ。
そして戦争のない世界にというの大統領の言葉は、今のこの混迷の世界で政治に携わる者としてもまた生きる一個人としても確かに魅力です。
それこそが唯一」
 直後映像は、砂嵐となり今度はコロニー連邦共和国首相ベルリ・シバが映った。
「私は、コロニー連邦共和国首相ベルリ・シバです」

                                                ※

 それは、アークエンジェルでも確認できた。
しかしキラは、さほど驚いていなかった。

                                                ※

 それは、内閣府でも確認できた。
「カガリ」
 キサカ一佐のほうがあわてていた。
「過日行われたオーブでの戦闘は、もう皆さんも御存じのことでしょう。
コロニーとも親しい関係にあった彼の国が何故コロニーを強襲した艦を匿うなどという選択をしたのかは、今以て理解することは出来ません。