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代打の代打
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はじまりのあの日~一夏の恋の物語1~

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「さて、味噌汁運ぶか。お椀なんかは、後発の連中に任せようじゃない」
「ああ、ウチが運ぶぜ、おにぃっ。センセ手伝って~」
「承ります、リリさん。ではご飯茶碗も運びますか」

お利口、テルリリ。見習え、重音。新聞片手に、リビングへ行く。引退したオッサンみたいな行動

「糠漬け、あるなら、味噌漬けは要らないかな」
「にゃ、カイに~さん、あたし、味噌漬け好き~」
「漬け物は、種類あっても構わないじゃない。出そう、カイト」

いろはが好きなら、出してあげようじゃない、カイト。大鍋、漬け物、タコ軍団。キャスターに載せて運ぶ

「朝ご飯から楽しいですね~ぇ」
「これから始まる、夏休み。わくわくどきどっき~」

IA、袖フリはこの子のクセ、楽しんでるじゃない。目の中の星が倍だ、カル

「あ、すみませ~ん、お手伝いしなくって~」
「運んでくれたんだ~、ごめんね~、みんな」

曲がり角、顔を見せたのは、ピコとMiki。そうか、取りに来てくれた、お利口さん

「おっす~Miki~」
「おはよっ、ピコ君」

リリリン姉妹が挨拶を交わす。そうか、取りに来てくれたんなら

「おはようじゃない。すまない、それならキッチン行って取ってきて欲しい。牛乳と麦茶、野菜ジュース。ジュースの色は、二人にお任せ~」
「あ、忘れてたね、殿。飲み物のこと」

そう、俺も今、思い出した

「は~い、了解です~ぅ。お砂糖も持ってきますね~」
「あ、牛乳に入れる子もいるもんね、いろはちゃん好きだよね~」
「うん、好き~。甘~いお砂糖ミルク~」

入れすぎるんじゃないぞ~いろは。過剰摂取はダメじゃない

「は、しまった、休日じゃね~か。ビール持って来りゃ良かったぜ~」

重音、どう考えても今日、真っ昼間から飲むんだ。朝から飲むんじゃない、依存か。二人と別れて、階段の前

「あら~、良いにおいがやって来るわ~。うふふっ、おなかすいちゃうわねぇ」
「あ、お早う、め~ちゃん」
「配膳しておきますから、お顔洗って下さい、メイコさん」

メイコが降りてきた。今、起きて着替えたばかりじゃない、目がまだ眠そう。カイト、めぐが、挨拶交換

「顔洗ったら、手伝ってね、めー姉」
「もちろんよ~、あ~あ、おなか空いた~」
「この香りは、空腹を刺激いたしますね」

リンの言葉で洗面所へ向かうメイコ、一度大きく伸びる。テルのセリフ、確かに。俺、空腹認識。途中までは、メイコも一緒、別れてリビングの前まで来る、と

「おお、朝餉の準備が整ったデゴザルナッ。GoodTimingでゴザル」
「今ね~、アル兄と荷物運んで、ついでに畑の野菜達に、お水あげておいたんだ~」

少し汗ばんで、アル、ミクが外から帰って来るじゃない

「ありがとな、アル。ミクも、畑気に掛けてくれるじゃない」
「がくさんと始めた菜園だもん。今はみんなの貴重な食料供給畑になったね~」

微笑み合い、ミクと握手。と、俺の手を取り上げる、小さな手

「がっく~ん、むぅ~」
「ふふ、そうだ、今はリンとも畑作業。お手伝いしてくれるじゃない」
「あはっ、カワイイなぁ、リンちゃん」

めぐ言う通り、可愛いじゃな~い、ふくれっ面。明らかに嫉妬。この子は人一倍敏感。俺と恋人に成れない焦りじゃない。今朝、そんな話があったから。こんな時、俺と別の『お嬢』が仲良くすると、ヤキモチ焼く。メンバー、スタッフ、ファンの皆様、誰であっても

「あは~、ごめんごめん~、リ~ンちゃん」

笑うミク。しかも、弟のレンは、当のミクと恋人で問題ない。15歳、17歳のカップルは、何も反則ないじゃない。最も、レンの問題は別にあって

「まぁまぁ、素敵な方達が、素敵な香りと参りますわぁ。早くレン君も起きて来ませんかしらぁ。ミクちゃ~ん」
「ルカ姉~、今日から楽しみだね~。本当~。レン君早くこないかなぁ」

ルカは、ミクも併せて好き。二人の百合姉妹から、想いを寄せられる、レン。コレハこれで大問題。22歳と15歳は反則だろう。まあ、俺とリンよりは軽度な反則。向こうが『ギリギリアウト』なら、俺達は『完全無欠のアウト』ホーム手前で、キャッチャーがこっち向いて構えてる、完全アウト。ルカ、ミクを抱きしめに行く。ミク、ルカに飛び込む

「さ~て、テーブルの上、整えちゃおう」

カイトの号令で、めだまやきや銘々皿を並べる。コップを手渡し、醤油や塩、ソース類を並べる

「お飲み物もって来ました~」
「今朝はオレンジ色の野菜ジュース~」

アホ毛カップルが飲み物を載せてやって来る。俺もアホ毛治んないから、共通アイテム、嬉しいじゃない。この辺りで、メイコ合流。各種、各員、好みの飲み物が注がれる。食卓が整って、ご飯と味噌汁を注ぐタイミングで

「~ん、みんなぁ、ぉはょ~」

最後まで寝てたレンが起きてきた。何度寝した、レン

「おはようレン、顔洗ったか」
「ぁふぅ。うん、がくにい、ぉはよ」

そう言って、抱きついてくるレン。まだ寝ぼけてるんじゃない、朝が弱いから。珍しいじゃない、撮影以外で、俺に抱きついて来るなんて。それにしてもこの子、このまんま可愛がってやろうか、このカワイイの

「ああ~っ、がくさんずるい」
「神威さんっリンちゃんという『お嫁さん』が有りながらっ」
「ちょっとおっ、レンっなにがっくんに抱きついてるのっ」

レンに抱きつかれたことを、嫉妬するミクルカ。ふっふふ、リンの声は嫉妬全開、俺、イタズラ心をくすぐられた。だから

「キッチン要因の役得だと思って~」

レンを含み、四人頭の上に疑問符が浮かんでいる。不思議なお顔。その四人に、こんなことを言い放つ

「つ・ま・み・ぐ・い」
「「「な」」」

お嬢三人、目、まん丸

「ひっ」

お前、なんで真っ赤になってるの、レン。まあ、いいじゃない

「な~んて、くだらんこといわせな~い、レ~ン」

とりあえず、ぽんぽん、頭をなでる。そして、持ち上げ、姫だっこ

「はいっ」

並んで座る、ミクとルカに届けてやった。二人の膝の上に

「「ちょっ、今のっ、つまみぐい~」」
「がっくん、わたしもつまんでよ~」

何を言っていらっしゃる、姫様方。大家族ならではのこの光景。さあ、楽しいタノシイ、ご飯の時間