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はじまりのあの日~一夏の恋の物語1~

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実際考えたくナイじゃない。兎に角、俺が、いや『二人で』超えていくしかない。きっとリンはリンで、思い悩むトコがあるはずだから。困り顔のカイト。さて、話を戻そう、ん

「ああ、しんど。でもま、リンが一緒に居るだけでもイイじゃない。リンが居ないなんて、絶対イヤ。で、カイトリク何だっけ」
「ああ、醤油のおこわ」

そんなに笑うなカイト、ちょっと小憎たらしいぞ、この幸せ夫婦

「笑うな、よ。がんばる俺って、いい男じゃな~い。勝手に自惚れ~。さて、おこわは、ピコじゃない」
「正解。次は、ははっ。連名でハンバーグ、か~わいい字」
「ふふっ、リュウトとユキ」

ありがとうユキ、リュウト、気持ちが落ち着く。さすが天使様、お利口さん

「モカと、キリマンジャロのブレンドをお願いいたします」
「テル。それ、テル自身で煎れた方が美味しいじゃない」

お茶の煎れ方、メンバー随一

「確かに~豆だけ買っていこっか。あっちで煎れて貰おうよ。ちょっと良い豆買って行ってさ。で、センセのブレンドにあうヤツ」
「リリィ。よし、バナナサンドもあるんだ。SandwichVariation(サンドイッチバリエーション)でいこうじゃない」
「スイーツも買うだろうからね~。次は〆の酸辣湯(サーラータン)麺」
「いろは。素材だけ買って、乾麺、持っていこう。現地(あっち)で作ろうじゃない」

トッピングは、買い出しで閃いたものにしようじゃない。鍋を見ながら思う

「向こうで作った方が美味しいもんね。次、中華まん」
「Mikiホットケーキミックスと、缶詰で作る、簡単中華まん。あっちで蒸すか」
「正解。なんでわかったの」

不思議な顔、するんじゃない

「あいつ、饅頭系好きだから。中華の街ん時、豚まん送っていってたじゃない。次」
「肉」

ぎゃお~んって怪獣の鳴き声が聞こえるじゃない。HRバッターのあだ名怪獣

「重音」
「だよね~、ぶれないテト姉さん。ふっ、もう一人ぶれない。おつまみてきとう―」
「メイコ、次」

ほんっと(本当)解りやすいな、女王陛下。そりゃカイトも吹き出すじゃない

「神威のに~さんのもちもち芋餅」
「IA、に~さん呼び」
「カイサンのミート・ポテトパイ」
「ってかもう勇馬しか残ってないじゃない。じゃがいも大好きっ子」

そこで、声を立てて笑うダチ

「全問正解。やっぱ、メンバー大好きだね殿」
「だ~いすき。みんなが好き」

掛け替えのない仲間達。俺は大好き

「うわ、即答するね~、躊躇無く」
「で、お前は何食べたい」
「え」
「リクエスト『兄ちゃん』に言ってごら~ん」

お前の好きなもの入ってない。お前も好きだ、マブダチ

「ま、何でもおいしいからいいんだけど―」
「言ってみようじゃない」
「~、ポテトサラダかな」
「じゃそれから作ろうじゃない」

ジャガイモは常備菜みたいなものじゃない

「兄ちゃん」
「ん」

頬を染めるな、何だか可愛いじゃない

「ありがと」
「良いんじゃな~い」