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はじまりのあの日~一夏の恋の物語1~

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「大の大人が、目、潤ませてさ。中々レア光景じゃない。さてリン、離れて~、作業戻ろうじゃない」
「むぅ~~~」

俺、迂闊。本当に。感触が違ってきた、これからは考えないとダメじゃないコミュニケーションの取り方

「デモ、Japanはゴハンガおいしいです。Countryにモドルリタクナクナルくらいです」
「にゃ、オリバ君、ぽ~兄さんの和食、カイトさんのナポリタン、大好きだもんね~」

天使様全員集合。オリバーの国、そんなに料理非道くないと思うじゃない。半年前、行った。美味しいのも沢山。まぁ、申し訳無いが『大ハズレ』は確かにトンデモナイ味だった

「オリバ~、日本だって『ハズレ』って店もあんだぜ~。おにぃ、カイトのご飯が、特別美味いんだ」
「ウウン、リリチャン。ジャパ、ニホン、ナンデモおいしいよ。おべんとうも、ウッテルおかしモ」

特上の微笑みで否定するオリバー。やっば、鼻血でそうじゃない。お弁当ってのは『ロケ弁』で供される、仕出し弁当のことじゃない

「Countryのね、おかしより、ボクニホンのおかしスキ。まかろんも、こっちでツクッタのがおいしい。オマンジュウとか『美味しい棒』もスキ~」
「にゃ~ぁ、美味しいよね~、色んな味があって~。あたし、めんたいこの味スキ~」

駄菓子って美味しいじゃない、オリバー。いろは、最近酒のアテが好きになってる、将来有望~

「ハジメニネ、ニホンキテ、Mum・Dad(お母さん、お父さん)とたべた、たってたべるおそば、すっごくおいしくてビックリシタモン。ナットウおろしソバ~」

到着してすぐ、立ち食い蕎麦か、オリバー。あまりに質素じゃない。しっかも渋いChoice(チョイス)

「でもでもお、ぽ父さん達のごはん、おいしいのはほんとうのことだよねっ、りゅうとくん」
「かいとさまのごはん、きょうのあさごはん、たのしみです」

期待されるって、イイじゃない。とびっきり美味しいの作ろう

「カイト、ウインナーお願いしてイイ、俺その間に、味噌汁作ろうじゃない」
「オッケ~イ、殿。21人分のタコさん、作りがいアルね~」

二十一人分の味噌汁も作り手あるじゃない