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小説 Wizardry(ウィザードリィ)外伝Ⅱ

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 迷宮の怪物は階層が深いほど手強くなっていたのだ。

 また、迷宮の狭さも防衛隊の足かせとなる。大勢が自在動けない迷宮内では、軍は隊列を乱し、結局兵は個々に戦闘を行なわねばならない。軍として機能しない迷宮で異形の者どもを相手にするうちに、防衛隊は次第に疲弊し、士気は下がり続けた。
 迷宮探索は遅々として進まず、結果防衛隊は、事実上の壊滅状態に追い込まれたのである。

 ここにきてようやくウディーンは気付いた。
 自らの過ちを。
 自制の効かぬまま、欲望のままに事を起した代償を。

 もちろん、防衛隊を派遣した中で発見はあった。迷宮内では軍としては動けぬが、横に3人程度なら武器を振るって戦える。戦士を始めとした白兵戦を得意とする攻撃職が前衛を努め、援護という形で後衛を魔術師や僧侶と言った職業のものが努める。
 事実この方法により、防衛隊は浅い階層ではあるが、迷宮探索を進めていた。

 ウディーンの側近が進言する。

 防衛隊にはいなくても、大陸のどこかに探索を進めることが出来るものがいるかもしれませぬ、大陸全土に触れを出し、ハルギスを倒すものを募ってはいかがでしょうか、と。

 その話を聞き、ウディーンはやつれた顔で力無く頷いた。
 僅かばかりの希望にすがろうと思ったのだ。今は名も知らぬ者に、マナヤとアルマールの未来を託そうと決断したのである。

 大陸全土にウディーンの名で触れが出された。
 ハルギスの迷える魂を封じ、マナヤの呪いを解いた者には望みの報酬を与える――。
 この触れを機に、アルマールだけでなく、あらゆる場所から腕に自信のある者たちが集まってきた。もちろん、規律と品格が重視される防衛隊になど入隊できぬような、荒くれ者がほとんどであったが。

 一方で、防衛隊を除隊し、一冒険者として迷宮に挑む者も出始めた。
 壊滅状態の防衛隊の中にいて、自分の腕を腐らせるのはしのびないと感じた者、報酬に魅せられた者、自らの腕を鍛え上げることに至上の喜びを感じるものなど、その理由は様々であったが、数十人が冒険者として志願した。

 こうして、地下迷宮の探索は、冒険者たちによって開始されることになる。


 ――― 時は流れ、触れが出されてから2年。

 現在は10数名の冒険者たちによってその探索は地下9層に至っていた。