先生の言葉 全集
61.最強議論
……ええ。私もそれには同意です。核撃から首はねまでできる最奥の魔術師、レベルを4も奪うドレインを持つ吸血鬼の王、さらにはネチネチとうるさい吸血鬼が数匹。冒険者達にとっては、非常に手ごわいメンツだと思いますよ。それになんて言っても、この迷宮のラスボスですからね。やはりどう考えても最強の一角と言っていいパーティだと思いますね。
あなたは、災厄の魔王と毒の巨人たちの組み合わせが恐ろしいという立場ですか。巨人のブレスだけでも後衛は危ないのに、それが最大4匹で襲いかかってくる。さらに魔王がレベルを3、奪うドレインや核撃を撃つ可能性まであるわけですから、確かに恐ろしい。後衛はもちろん体力自慢の戦士や君主ですら、体力を削りきられる可能性のある、対面しただけで絶望するようなパーティだと思いますよ。
ほう。あなたは最強の称号を持つ忍者と、同じく最強の侍である旗本さんの組み合わせを支持しますか。彼らも確かにたくさんの冒険者を死に追いやっていますね。首がとぶ可能性のある強烈な攻撃が2発も飛んでくるわけですからね。さらに厄介なのが後ろに控えている中位の魔法使いと、さらに後ろにいるブレスを持つ牛ですね。それぞれが一芸に秀でた攻撃をしてくるという点で、総合力はとても高いんじゃないかと思います。
うん。物理も魔法もいける狂信的な君主さんと、一発がある高僧、着実に物理攻撃を当ててくる火の巨人、そしてバランスの取れた下級悪魔、その組み合わせもかなりのものですね。彼らの物量は凄まじいですし、何より狂信的なかたがたです。十分、注目に値するパーティだと思います。ただ、前述の3パーティに比べると、やや格が落ちるかな、そんな気はしますね。
ふむ、あなたは高位の魔法使い二人組と司教、さらに牛のグループを推してますか。たしかに彼らも恐ろしいです。魔法とブレスがとにかく大量に飛んできますからね。とてもじゃありませんが、沈黙の魔法が間に合いません。ただ,彼らは核撃を使えないですし、魔法攻撃は先制時には行えないという欠点がありますからね。確かに恐ろしいですが、一歩譲ってしまう部分があるかなと思います。
ところで、私は師匠を推薦したいのですが、いかがでしょうか。特殊攻撃とブレスは強烈です。十分、最強の名にふさわしいと思うんですが。
え? 師匠はすごいけど、後続のおまえが使えないから論外? ……そうですか。
師匠、ご迷惑ばかりおかけします。