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先生の言葉 全集

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50.カリギュラ効果



 どうもどうも、こんにちは。何やらご相談があると伺いましたが、どういったことでしょうか。

 え? 絶対に駄目って言われると、かえってやりたくなってしまうことってありませんか? ですか? やけに唐突な質問ですねぇ。うーん……。今、考えていますが、正直心当たりがありません。で、それがどうかしたんですか。
 ええ。ふーむ。そうですか。人間には固く禁止されると、あえてそれをやりたくなってしまうという心理があるんですね。私はもう人間だったのは遠い昔のことなんで、すっかり忘れてしまいましたが、確かにそういうことはあるかもしれませんね。非常に興味深い話ですが、やっぱり話が見えてきません。それがいったい、どうかしたんですか?
 ふむ。この迷宮には、そういうものがたくさんある? そうでしょうか。あまりピンときませんが。
 ああ、某所のピットの前に立て看板を3個も設置してある場所。うん、なるほど。絶対に何かあるって分かっていても、みんな踏み込んでしまいますもんね。ただ、あれは禁止されているというより、みんなマップを埋めたくて踏み込んでいる気がしますけどね。
 じゃあ、宝箱のわなはどうだ? なるほど。みんな禁止するリスクを犯して開けに行くからというわけですか。でもやっぱりそれも違うと思います。別に宝箱の開封は禁止されているわけではないですし、宝箱の中身を拝借しないとよい武具を手に入れて強くなることができないわけですし。
 じゃあ、とっておきの、そして今私が悩んでいるやつを出そうって? ほう。どんなことですか。転移の魔法で移動するとき? あー。確かにそれは一理ありますね。いしのなかに入ってはいけないと思えば思うほど、座標の選択を間違えそうになるんですね。その気持ちは痛いほど分かります。実際、興味本位で飛び込んでしまった魔法使いの方とかいらっしゃる気がしますね。はい? 実は最近、飛び込んでしまいたい衝動に駆られている? なるほど、それがあなたの悩みなんですね。特に、パーティのみんなに迷惑がかかると思うと、さらに座標を間違えたくなる? もう相当ですね。しかし、それは、なるべく考えないようにするしかないんじゃないでしょうか。

 え? そうやって考えないようにすると、なおさら考えてしまう? そうですか……って、あれ、どこ行きました。一瞬で消えちゃいましたけど……。

 まさか、私が考えるなと言ったせいで、考え込んでいしのなかに飛び込んでしまったのでは……。


作品名:先生の言葉 全集 作家名:六色塔