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機動戦士ガンダムRSD 第40話 終焉の始まり

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「グノー、予定ポイントまであと20分です」
「レクイエム、ジェネレーター稼働率85%。
23番から55番臨界」
「パワーフロー良好。
超鏡面リフレクター臨界偏差三一二九」
「予備冷却系GRを起動」
「バイパス接続」
 オペレーターが各々状況を報告していた。
「しかし本当に撃つのですかな?
貴方は、これを」
 ダイダロスの指令室では、司令官がジブリール大統領に質問していた。
「当たり前だ。
そのためにわざわざこちらへ上がったんだからな」
 ジブリール大統領は、逆に司令官がなぜこんな質問をしてくるのか理解できなかった。
「それは頼もしいお言葉だ。
嬉しく思いますよ。
ならば我々も懸命に働いた甲斐もあるというもの。
こんなところでもね」
 司令官が言っていることをジブリール大統領は、理解できなかった。
「最近は、必要だと巨費を投じて作っておきながら肝心なときに撃てないという優しい政治家が多いものでね。
それでは、我々軍人は一体何なのかとつい思ってしまうのですよ」
 司令官は、ナチュラルを撲滅できない軟弱政治家たちを批判した。
「私は、将軍のような臆病者でも軟弱者のような夢想家でもない。
撃つべき時には撃つさ。
守るために」
 ジブリール大統領は、自分は他者と違うと明言した。
「なるほど」
 司令官は、初めてジブリール大統領を理解できたように感じた。

                                      ※

 η艦隊は、12宙域の哨戒任務に回されたがそこで大量の敵と遭遇した。
η艦隊から続々とマン・マシーン隊が発進した。
「けっこうな数だ」
 シグマン少佐は、敵の数を見て驚いた。
「はい。
けど一体何故こんなところに」
 アイリス曹長も敵の考えがわからなかった。
地球軍艦隊が発砲を開始した。
「さあな。
友好施設じゃないことだけは、確かだろうな。
行くぞ」
 マン・マシーン隊は、突撃した。

                                      ※

 それは、ユート・シティーにいるベルリ首相にも伝わった。
「12宙域に妙な動き?」
 ベルリ首相が確認した。
「はい。
防衛警戒エリア外だったので対応が遅れたようですがオニール型コロニーが少しずつ動いていると」
 オーソン大臣が状況を報告した。
「こちらに向かってか?」
 ベルリ首相が矛先を確認した。
「距離はまだかなりありますが。
警戒に出たη艦隊や遊撃艦隊がその護衛艦隊と現在戦闘中とのことです」
 オーソン大臣が戦況を報告した。
「分かった。
以降もこの報告を最優先に」
 ベルリ首相が指示を出した。
「はい」
 そういうとオーソン大臣は、去った。
ベルリ首相は、オーソン大臣が去ってからため息をついた
                                       ※


 グノーが制動をかけていた。
「グノー、所定位置へ」
 オペレーターが報告した。

                                       ※

 それは、シグマン少佐も確認した。
「制動をかける?
こんなところで?」
 シグマン少佐は、敵の意図が全く分からなかった。

                                        ※

「フォーレ、チェルニー、姿勢安定。
フィールド展開中」
「レクイエム、ジェネレーター作動中。
臨界まで480秒」
 オペレーターが報告する中ジブリール大統領は、静かにモニターを凝視していた。

                                        ※

「何よ?
何をやろうとしていの」
 アイリス曹長は、ビームライフルを2発撃ったところで敵の意図を考えた。
「分からないが兎に角止めるんだ。
エンジンへ回り込め」
 シグマン少佐が指示を出した。
「了解」
 スダルシャナとアイリス機は、エンジンに向かった。

                                         ※

 首相部屋にオーソン大臣が来た。
「オーソン大臣は、来ているか?」
 ベルリ首相が質問した。
「はい」
 将校が答えた。
「先の動くコロニーの続報は?」
 ベルリ首相の興味は、それ1つだけだった。
「未だ何も。
目的が不明ですのでη艦隊には、停止を第一に考えよと命じてあります」
 オーソン大臣は、η艦隊への命令を説明した。
「うん、そうだな」
 ベルリ首相も異論は、なかった。

                                          ※

「護衛艦隊は、射線上から退避せよ」
 指令室では、オペレーターが護衛艦隊に向け命令した。
「照準はどこに?」
 司令官がジブリール大統領に質問した。
「ユート・シティーだ。
決まっているだろう。
これは警告では、ない」
 ジブリール大統領が力強く答えた。
「照準、コロニー連邦共和国首都ユート・シティー」
 司令官が復唱した。
「目標点入力、ユート・シティー。
最終セーフティー解除、全ジェネレーター臨界へ。
ファーストムーブメント準備よろし。
レクイエムシステム発射準備完了。
シアー開放。
カウントダウン開始。
発射までGマイナス35」
 オペレーターがレクイエムの発射シークエンスを言った。

                                          ※

 スダルシャナとアイリス機の10連装ミサイルランチャーと4連装グレネード・ランチャーで一基のスラスターの破壊に成功した。

                                          ※

 コロニーでは、将校たちが必死に情報収集に務めていた。

                                          ※

「トリガーを回せ」
 指令室では、司令官の命令でトリガーが現れジブリール大統領が握った。
「さあ奏でてやろうナチュラルども。
お前達のレクイエムを」
 ジブリール大統領が発射ボタンを押すとレクイエムが発射された。

                                           ※

 それは、ルナツーでも確認できた。
「月の裏側に高エネルギー体発生。
こ、これは」
 司令官は、報告を聞いた瞬間すべてを悟った。

                                           ※

 レクイエムのビームはフォーレ、ヴェルディ、チェルニー、マルタンを順調に経由していた。

                                            ※

 それは、η艦隊も確認できた。
「隊長」
 アイリス曹長が悲鳴じみた声で指示を仰いだ。
「全軍回避」
 η艦隊と遊撃艦隊が回避した後ビームがコロニーを通過し曲がった。
「何だ、これは」
 シグマン少佐は、目の前の光景が信じられなかった。
「ビームが曲がった?」
 アイリス曹長も同じだった。
ビームは、サイド3に向かっていた。