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宇宙に虹、大地に黄昏

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「早速で恐縮だが・・・」
 レインズは少し声量を落とし、陳謝するような態度をしてみせた。
「君にモビルスーツ1機、並びにパイロット1名、他10余名をあずけたい。承諾してもらえるかね?」
 フォルティスには、レインズという人間の魂胆は解っていた。
 しかし、そもそも外への足がないのだから、拒否権など無いに等しかった。
 それに、自機は改修されてしまったし、少しの期間でも世話になったのだから、と言って断れないのがフォルティスという青年だった。

「ただし、一つ伺っておきたいことがあるのです。率直に言って、あなたはどのような理想をお持ちなのですか?」
「 君も、近年のコロニー駐留軍のやりかたは知っているな? そういった連中を打倒し、我々市民が自ら治安維持活動をする、というのが目的だ」
「ぼくがパイロットだからって、遠慮はいりません。続きを話してくれませんか?」
「そうか・・・。失礼なことをしてしまったな。謝罪する」
 
フォルティスは、レインズの簡略な説明に傲慢さを感じ取り、咄嗟に文句を言い付けた。
同様の経験を何度かしているという状況が、彼にそうさせたのだ。
真実、無意識的とはいえ、この軍隊上がりには相手が若い兵士だという侮りがあった。
その空気はレインズにとって居心地の悪いものであったから、次いで口を開いた。
作品名:宇宙に虹、大地に黄昏 作家名:アスキー