二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

アバランチinわたし

INDEX|8ページ/10ページ|

次のページ前のページ
 

「オレは今すぐにコレルに行ってダインの存在を確かめたい。急いでいるんだ。こうしてもたもたしている間に、あいつは誰かを殺して罪を重ねているかもしれない。あいつが意味もなく人殺しするなんて信じちゃいないが、いてもたってもいられないんだ」

 

そういう事なら、バレットとマリンさんは一足先にミッドガルを出てコレル向かう方がいいのでは?

 

「あ? オレなしで神羅と戦えるってか?」

 

そういうつもりで言った訳ではないのですが…

 

「バレット、神羅ならオレ一人でも十分だ。」

 

クラウドさん、何を言っておるのですか?

 

「オレは思い出したんだ。クラス1stのソルジャーであるセフィロスをオレは倒した。オレは今やミッドガルで一番の強い者といえる」

 

確かにそうです。だけど原作での初期レベルではセフィロスに遠く及ばないステータスだったはず。セフィロスがクラウドに倒されたのはあくまでも戦闘外。故にステータスの因果関係とは関係のないチカラが作用していたのではないかと私は推察するところであります。

 

「だがオレはセフィロスに勝った。セフィロスに勝ったのだから、他の雑魚に負けるはずが無い」

 

やはり魔光中毒。ライフストリームの影響か… 

 

自信過剰なクラウドさんの強い押しにより、神羅に潜入するのはクラウド、ティファ、わたしに決まった。

ジェシーとビックス、ウェッジはセキュリティのハッキングや扉を爆弾で破壊したり、逃走ルートを確保する等の支援を行うことに。

 

 

 

念の為、クラウド達のレベルを上げた。計画は順調に、滞りなく進んだ。

 

 

想定と違っていたのはエアリスが神羅に捕まっていた事だった。

 

原作の時系列でいうと、クラウドとエアリスが教会で出会った日。その日タークスはエアリスを捕まえていた。レッド13とエアリスとを交配させようとする試みが北条の研究室で行われようとしていた。

 

原作ではレッド13は透明なガラス壁を破壊し、北条を襲った。その後、クラウド達のメンバーに加わるが、私達は今回、その場には立ち会えなかった。

 

レッド13は北条を倒した後、エアリスを背に乗せると、神羅ビルを下階に駆け抜け、そのままミッドガルを出ていた。

 

レッド13はエアリスと共にコスモキャニオンに向かったのだろう。

 

神羅は実験体と古代種が逃げ出した事で騒ぎになってた。私達はそれに気付き追う事にした。

 

 

港街ジュノン。コレルに向かうのも、ニブルヘイムに向かうのも、まず海を超えなければいけない。その前に立ち塞がるのが、港に生息する津波を引き起こすモンスターと、沼地に潜むミドガルズオルムだろう。後者はチョコボで避けられるとしても、前者はどうすればいいのか。

 

ジェシーとビックス、ウェッジはどこから調達したのかマシンガンを所持していた。

恐らくミドガルズオルムもそれで撃退できるかもしれない。

 

 

ジェシー「あなたミドガルズオルムと戦うつもりだったの?」

 

「あんな遠回りの陸路で行く必要なんてないよ? ミッドガルからジュノン行きの船がでているわ」

 

ミッドガルの西にある港。3番街からバスターミナルにて行けるそう。

ジュノンへ行き、そこからリゾート地区、コルダデルソルへ行けるらしい。

船にはバイクや車も乗せられるそう。

私達も車とバイクを所持したまま海を渡るらしい。原作と違う展開…。クラウド達は逃亡者だったから、ミッドガルの港が利用できなかったという事か?  

 

バレットとマリンも当然、西の港から海を越える。エアリスとレッド13はどうなのか。港は神羅兵が監視しているが…そのルートを使うのだろうか? レッド13は神羅兵の制服で変装して乗船していたので、今回も誰かに変装しているかもしれない。

 

原作では北条は浜辺でバカンスをしていた。北条はクラウド達が遠回りの陸路で進んでいる間に休暇を利用してエンジョイしていた。

あの時、北条と再会しても敵対する事はなかった。実験体に逃げられたというのに、クラウド達の行動を邪魔する訳でもなく、神羅に通報する事もなかった。

 

北条の思惑を思い出してきた。

メンバーにエアリスがいる事で、エアリスが約束の地に導いてくれると思い、放置したのだろう。クラウドの存在についてもそう。

 

たしか北条はジェノバをエアリスと同じ種類の古代種だと思い込んでいた。

ジェノバ細胞を埋め込んだクラウドも古代種と同じ様な存在になっていると思い込んでいて、クラウドが向かう場所に、約束の地があるのだと。

たから北条はクラウド達を放置していた。

 

今回も北条と再会するなら、放置される事になるだろう。神羅にクラウドを監視する様な司令を出してくるに違いない。

そうであれば、北条の狙いはエアリスの脱走も織り込み済みなのだろう。ミッドガルから出てエアリスが約束の地に導くと考えているとすれば、エアリス達がコスモキャニオンへ行く道中を邪魔するとは思えない。

 

結局、エアリスは監視されている。北条の手の上でいいように利用しされている。

 

だが、今回は私がいる。今度は逆に北条をいいように利用させて貰う事にしよう。

 

北条を誘拐する。

北条は神羅の抱える極秘技術を知り尽くしているはず。 誘拐して拷問でもすれば飛空艇の技術が得られるかもしれない。必要な情報が得られればシドやジェシー達のメカ技術にて空飛ぶバイクや空飛ぶタイニーブロンコ等を作れるかもしれない。

 

北条がもし呑気にバカンスしているのであれば、完全に狙い目である。

 

 

 

 



 

 

北条は原作と同じ様にビーチパラソルの下で寝そべっていた。護衛もつれず、とことこん無防備である。

 

ビックスとウェッジが銃で脅し、車に連れ込む

 

北条「お、お前達はなんなんだ!?

 

ビックス「俺達はお前の技術に興味ある。飛空艇のな

 

北条「はあ? 飛空艇?…

 

ビックス「惚けて無駄だそ。開発中のものかあるだろう。その技術を俺達にも貸すんだ。

 

北条「そうすれば命は助けてくれる?

 

ビックス「ああ、命の保証はしよう。

 

北条「教えてやりたいが、あれは私の専門外でな…。飛空艇の技術は軍部門のハイデッカーなら知っているだろうが…

 

「ならハイデッカーをここに呼び出せ。

 

北条はハイデッカーに電話をかけ始めた。

 

北条「ハイデッカーか? 今、ビーチでバカンス中なんだが、お前に会いたい人がここに沢山おるぞ。」

 

「そうだな…。みなピチピチしていて、オシリがくいっとなっとるぞ。男前のお前さんの話をしていたら、電話で呼び出せとしつこいのだよ…」

 

 

「今すぐ来るらしいよ…」

 

 

しばらくすると、ヘリの音がビーチ響いた。

ハイデッカーはエアポートに降り立ち、ビーチへと向ってくる。

護衛を引き連れている様で、クラウド達は護衛に不意打ちを食らわした。

ハイデッカーを車に引きずりこむ。

 

 
作品名:アバランチinわたし 作家名:西中