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スマホを持つクロノ、改稿

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魔族「ヤクラ様に用か…。だったらまずここでオルガンを弾かなきゃならん。」

 

魔族はミアンヌの為にオルガンを弾き、ヤクラの部屋に続くロックを解除した。

 

魔族「この部屋から出て右の階段を降りて真っ直ぐ行けばヤクラ様の部屋の前だ。」

 

「ありがとう」

 

 「ねえ? ミアンヌちゃん、今度一緒にデートしようよ。」

 

 

「そうね…考えとくわ」

 

ミアンヌは部屋を出てカエルを回収し、ヤクラの部屋に向かった。

 

この回について、あらゆるパターンを書いてみましたが、どれもしっくりしませんでした。唯一マシだと思うものを投稿しますが、原作の設定にこれまで以上に大幅な変更を加えてます。

ファンとしてはヤクラにはデロデロを口癖の様に言わせたかったし、クロノとカエルのエックス斬りのシーンを入れたかった。
設定をいじり過ぎて、そういうに流れに持ち込めなくなりました…

〜ヤクラの部屋〜

カエルは扉を1センチ開けて中を覗いた。

寝台に寝かされたリーネがいて、その周りに魔法陣が描かれている。

巨大なゴキブリ様の魔物、ヤクラが呪文を唱えていた。

 

カエル「おい蛇女! 奴は一体、何をしているのだ?」

 

 

ミアンヌは答えに詰まった。リーネに成りすますだけなら、あんなに大きな魔法陣までは必要がない。恐らくヤクラはリーネの記憶を探っている。見た目だけ成りすますだけではガルディアを支配するのは完璧ではない。ヤクラはリーネとしての記憶を丸ごと自身にコピーしようとしていた。

 

ミアンヌはノックをした。

 

ヤクラは呪文に唱えるのに夢中でノックに気付かない。

 

「ヤクラ様、ミアンヌでございます」

 

返事はない。

 

カエルに指図され、ゆっくりと中に入ったミアンヌ。

 

 

カエルの間合いに入るまで、ゆっくりと近付く。

 

ヤクラはミアンヌの存在に気付いたが、呪文を唱えるのを辞めない。

 

カエルの射程にヤクラが入った時

 

ヤクラの呪文が唱え終え、リーネの姿へと変身した。

 

偽物とはいえリーネの姿をしているヤクラ。カエルは攻撃を躊躇う。

 

ヤクラから笑みがこぼれる。

 

リーネの姿と記憶を確保したヤクラ。ヤクラの計画ではこれから堂々と王宮に潜入し、リーネとして生きる。そして王と寝る時が来たら、その寝屋で王の姿と記憶を手に入れる。自身がガルディアの王となり、ガルディアの支配者となる。

 

「どうしたミアンヌ? 何か一階であったのか?」

 

ヤクラは笑いながら問う。

ヤクラにとっては、その件はどうでも良かった。

既にリーネの記憶と姿は奪った。

今更人間が攻め込んで来ようが、リーネに逃げられてしまおうが構わない。

ヤクラはゴキブリ様の生き物。壁を這いずるのは容易であり、王妃の寝室まで登るのも容易である。今リーネに逃げられたとしても、いつでもリーネを排除できる。

 

ヤクラは達成感と満足感に酔いしれると、術を解き、元のゴキブリ様の姿に戻った。

 

カエルの攻撃がヤクラの喉に入る。

 

急所を狙った一撃。だが、ゴキブリ様にて殻に覆われていたヤクラ。致命傷にはならなかった。

 

ヤクラは今の状況を悟ったと同時に怒りが沸々と湧いてくる。

 

裏切り者ミアンヌ。

ヤクラの視線がミアンヌに移動する。

 

ヤクラに恐れて動けなくなっていたミアンヌ。

 

カエルはヤクラの視線を察知し、ミアンヌの前に出た。

ヤクラの牙のカエルの剣が弾き合う。カエルはヤクラの巨体に押されて、壁に追い詰められた。

 

カエル「蛇女! 逃げろ!」

 

 

ミアンヌは我に戻り、走り出した。だがヤクラはゴキブリ様の生き物。巨大さを含めると最高速度は時速500km程あり、対してカエルの速度は半分程度。200kmしかなかった。

 

ヤクラならミアンヌを秒殺する事ができたが、建物の構造上、部屋の出入口は人間サイズだった。

ヤクラがミアンヌを襲う為には人間サイズに変幻しなければならない。

人間サイズになる場合、戦闘力が大幅にダウンしカエルに押し負けてしまう。

 

ヤクラはその巨体を活かして扉へ突撃した。

 

魔族の情報を人間に洩らす恐れのあるミアンヌ。その対応に迫られたヤクラ。

 

ヤクラは壁に穴を開けながらミアンヌを探し始めた…

 

 

 

ークロノー

 

クロノはカエルからバッジを受け取っていた。カエルの持つバッジは騎士の中で最も位の高い者に送られるものだった。

 

ルッカ「これを持って王宮へ行けば騎士団長に会える。マノリア修道院へ突入する様に伝えてくれ…か」

 

ルッカ「はっきり言ってそれつまらない。この物語の主人公は私なのよ!」

 

ルッカは酒場で出会った男にバッジを渡して代わりを頼んだ。

つまりクロノ達は教会内のアジトに潜入していた。

 

入り口の側にいる3体の白い見張り魔族。ルッカは、シスターの衣装で顔を隠し、堂々と先へ進んだ。

 

クロノも修道女の衣装に身を包むと命知らずなルッカの後に続いた。

 

二人は、正面階段で倒れてる2体の魔族をまたぐと、2階、正面の扉を開けた。

 

部屋では魔族達が変幻する練習をしていた。

クロノ達は道を間違えた。

 

部屋を出て2階、奥の扉に入る。

 

部屋には偽ガルディア21世とリーネ、兵士が1人いた。

 

魔族「お前たち、魔王様への祈りなら順番待ちだぞ。」

 

魔族達は魔王の銅像に祈りを捧げていた。祈りの間は定員オーバーで順番待ちをしていた魔族達

 

クロノ達は道を間違えた。

 

部屋を出て一階を様子を眺めると倒れた見張りを見つけた。

 

「多分、カエルはあそこまでジャンプしたのね…。私達には飛び降りるのは無理そう…」

 

先に進むのを諦め、引き返そうとした時、ヤクラによる壁を突き破る音が響く。

 

「何かヤバイことが起きている様な…」

 

大きな揺れと破壊音。教会を支える柱は維持できず倒壊しようとしていた。

 

一階の扉が開き、ミアンヌが走って出てくる。

 

クロノ達はミアンヌの後を追う様に脱出を試みたが、壁を突き破り、ヤクラが現れた。

 

ヤクラは巨体故に、2階にいるシスターの衣を着たクロノ達と目が合った。

 

巨大ゴキブリを見たルッカは失神しそうになる。

 

「おい!お前達、こいつらは裏切り者だ。確保ろ!」

 

 

苦し紛れに防犯ブザーを鳴らすルッカだが、各部屋から魔族が集まり、クロノ達は捕らえられてしまった。

 

クロノ達は教会の地下室へと連れていかれた。

 



 

ヤクラ「さあ、最初はどれにしようか…」

 

アイアンメイデンにノコギリ、天井に吊るされた鎖の数々。

 

そこには多様な拷問器具が用意されていて、クロノ達はミアンヌから何を聞かされたのか吐かされようとしていた。

ミアンヌもまた人間に何を話したのか吐かされようとしていた。

 
作品名:スマホを持つクロノ、改稿 作家名:西中