クロノブレイク『クロノ・トリガー』
ルッカはタイムマシンで過去に行こうとして攻撃された事を話した。。
博士によると過去を変える行為は、それがどれだけ小さな事象であったとして遠い未来へ大きな影響を与える。それゆえ、過去に行く事を心良く思わない者が多くいて妨害してくるそう。
過去に行けば無差別的に攻撃を受けるだろうが、ルッカが死ねば未来でタイムマシンが作られなくて、未来が大きく変わってしまいかねない。博士は時代を代表してルッカに謝罪した。
未来では全ての人間が意識を喪失しているのだと話すと、そんな未来は存在しないという。
確かめるとジャキ達が見てきた未来は既に大きく変わり存在せず、この天空大陸の平和な世界が維持されていた。
天空大陸の最上層、成層圏からラヴォスの気配を感じたジャキ。飛んで向かおとするが酸素の濃度の問題で空を飛んではいけない。
最上層に行くには、専用の飛行機で行くかワープシステムを使うしかなかった。ワープシステムの周りにはセキュリティロボが配備されていて、専用の飛行機の周りにもセキュリティロボが配備されていて、たどりつけない。
タイムマシンでセキュリティが配備される前の時代に向かうも、タイムマシンが追いかけて来てルッカ達を攻撃してくる。
時の最果てに逃れ、ジャキはもう一度1050年から擬似的タイムトラベルをする。今度はルッカとロボも連れて行く。
1200年にはもう一人のジャキがいて、ガルディア王に成りすましているラヴォスと対峙していた。そのジャキがタイムゲートに飲み込まれた後、ジャキとルッカはラヴォスの前に現れた。
〜ラヴォスについて〜
ラヴォスは983年、クロノを身ごもった母の気配を感じると、クロノに殺される未来を予知してラヴォスの分身スパイを送り込み、ジナもろとも殺害した。
未来予知で死を知ったラヴォスはクロノを破壊しただけでは安心できなかった。クロノに代わる第二第三のクロノが人間世界から現れるかもしれないと恐怖した。
人間を抹殺しようと思うものの、何人殺そうが世界のどこか、宇宙のどこかに人間はいる。殺しても不安は一生解消されないと思ったラヴォスは、1200年に地表に這い出てきた。人間を侮れないと思っていたラヴォスは人間に敵意を向けられたくなかった。人間に成りすまして生きる為にガルディア王に寄生した。
ラヴォス自身も知らなかったが、他生物に長きにわたり寄生すると、その生物の思考に染まる性質を持っていた。人間に寄生し続けた事で、人間特有の孤独や寂しさを知り、生きる事がままならなくなっていた。
『人間よりも強いのに人間に殺される不安が解消されない』
不安を与える人間の存在に次第に人間への怨みを募らせていったラヴォスは人間として有りたい自分とラヴォスとして有りたい自分との境目で自我を保てなくなっていった。
ラヴォスはラヴォスとして、また人間として生きたかった。全ての人間として生きたかった。
ラヴォスは人間と一つになり究極の生命体になろうと決意した。
全ての人間の意識を束て自分の精神と同化させる。その為の装置を作る必要があった。ガルディアの研究者達はラヴォスの意は汲み取らなかったが、ラヴォスの意に従う振りをした。
研究者達は【全ての人間の意識が一つになり融合する】事については、ある種の理想郷へ繋がるものと信じた。
研究者達は地球上の全ての人から意識を抜き取り束ねる機械を極秘に開発し、1800年に実行した。ジャキ達は未来2300年にてその成れの果てを見てきた。
だがジャキがタイムスリップしてラヴォスに会う事で状況が変わった。
ラヴォスの正体を知る者の存在ジャキ。ラヴォスが人間として生きる為には正体を知るジャキの存在が邪魔になると思い、咄嗟にタイムゲート作り追いやった。
だがラヴォスには疑念が残った。ジャキの存在は一体なんなのか。突然の事で思わず聞きそびれてしまったラヴォスはタイムゲートに乗り込みジャキの後を追った。
ラヴォスはタイムゲートの出口までは作る事はできない。時の狭間に追いやる力しかなかった。
ジャキは時の狭間の何処かに彷徨っているものだと思っていた。しかしジャキはスペッキオに救助され探しても見つからない。
1200年、ラヴォスは人間として生きる事に加え、、ジャキに対する疑念と共に生きる事になる。
ラヴォスはジャキが何処かの時代に偶発的にたどり着いかもしれないと思い、タイムマシンを開発させた。ガルディアの研究部は、ルッカの残した遺産の中に開発のヒントを見つけた。
ラヴォスは過去と未来を調べ、ジャキの気配が古代ジールと中世に存在している事に気付いた。
ジャキが自身と縁深い間柄なのだと気付くと共に、魔法技術を使いタイムトラベルしてきたのだと知る。
ラヴォスにも魔力はあったが、ラヴォスはその力を深くは知らなかった。
自身に備わる魔力についてガルディアの研究者と共に解明し、魔学と科学を融合してジール王国の様な天空大陸を作り出した。
【人間の意識を統一する】その様な野望が生まれる事のない世界が生み出されていた。
変わりに【今の超文明を失いたくない。誰かがタイムトラベルして歴史を変えたら困る】という信念の元、タイムマシンで過去の時代へ行こうするタイムトラベラーを阻止する様になる。
ジャキが古代ジールに関わりを持ち歴史を変えようとするのは判っていた。
ラヴォスの組織はジャキにスパイロボを取り付けて動きを監視していた。
ジャキとルッカはガルディア王に寄生したばかりのラヴォスに2度目の対面をしようとしていた。
ラヴォスはどうするべきか悩んだ。ややこしい事になる前に、二人を処分するべきかと考えた。
未来のラヴォスは人の心を持ち慈悲深くもなっていた。
ジャキをキッカケにして今の自分がある様なものであり、殺す事はもう考えられなかった。
ラヴォスはルッカとジャキが1200年のラヴォスに会う直前、自分以外の空間を止めた。スロウを重ねかげして、ルッカとジャキをタイムマシンに載せ、天空大陸へと運んだ。
ラヴォスはジャキに敵意が無い事を伝えると共に、サラを助けてくれるという。
サラがラヴォスの災害に巻きこまれる前に未来の天空大陸に連れてきてくれるという。
〜BC12000〜
サラはラヴォスを覚醒させない様に魔力を注ぎこみ、制御しようとしていた。
そこへ幼年時代のジャキが現れラヴォスの生み出したタイムゲートに飲み込まれる。
ジャキが飲み込まれたショックでサラの集中力が途切れてしまう。ラヴォスはその隙に覚醒した。
クロノ達は覚醒したラヴォスと戦うも
ラヴォスの世界を破壊するエネルギーに巻き込まれ倒れてしまう。
クロノは消滅の攻撃を受ける。
時が止まる。
クロノトリガーが使われ世界の時間が止まっている隙に未来からマールが現れてクロノを救出して未来に戻っていく。
ラヴォスは破壊のエネルギーを使い尽くし、再び地殻を掘り地面に潜り込んだ。
作品名:クロノブレイク『クロノ・トリガー』 作家名:西中