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クロノブレイク『クロノ・トリガー』

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サラは倒れているクロノ不在のメンバーにアレイズをかける。

 

ラヴォスが開けた地殻の穴がら溶岩が湧き出ている。海底神殿の天井からはラヴォスの光で穴が空き、海水が流入している。

 

ラヴォスは覚醒してしまい、魔神機はラヴォスからエネルギーをもう吸い取れず、海底神殿から地上に通ずる脱出口のテレポートシステムは機能しなかった。

 

サラは魔力を使い果たしていた。

サラは死を悟った。

 

サラは残された少ない魔力でクロノ不在のメンバー達を海底神殿からテレポートさせて逃がした。

自身は戻れる力は残っていない。

 

 

諦めたかけた頃、β世界線のジャキがタイムマシンで駆けつけた。

 

『姉様! 早く乗ってください!』

 

 

 

 

『あ、あなたは!? まさかジャキ!?

 

 

 

 

『急いでください! ここはもう直ぐ…』

 

サラが呆然としていると、ジャキはサラを抱えてタイムマシンに乗せる。

 

 

その瞬間、溶岩に飲み込まれる海底神殿。

 

 

海水と溶岩が混じり合う頃、ジールはラヴォスの力を借りてバリアに守られていた。

 

ジールの不老不死への執着、思念がラヴォスエネルギーを引き出す事に成功していた。ラヴォスはジールの執着の中にラヴォス自身を守ろうとしてくれる優しさを見つけ、共鳴していた。ラヴォスにとって誰にかに守られる感覚は始めてで新鮮だった。

 

望みどおりに不老不死に必要なエネルギーがジールに貯まる。

 

ジールは余ったエネルギーをラヴォスを守る為の防衛要塞を作ることにした。

神殿に術式を描き、神殿を浮上させる。

 

空に浮かびラヴォスを護る黒の夢になる。

 

ジールは蘇ったクロノとそのメンバーが倒すが、ラヴォスはジールを消された事に怒りを覚えた。

クロノ達に戦いを挑むべく、海面からジャンプしてくる。

 

ラヴォスは戦いの末、倒されて海底神殿と共に海に落ちていくが、クロノ達は、ラヴォスの気配が全く死んでない事に違和感を覚えた。ラヴォスの目から内部に入り、海水が流入しない様にバリアで蓋をした。

 

 



この後ラヴォス本体は倒されるが、この出来事を察知したラヴォスは983年のタイミングでクロノを抹殺した。

クロノは生まれては来れず、古代でジャキには会えない筈だが、その事象に関係なく、ジャキとクロノ達は会う歴史が成立した。過去に戻りサラを救う事もできた。

【クロノ達がラヴォスを倒した世界線a】

【ラヴォスがクロノを殺した世界線c】

aとcが同時に成立しつつ、古代の世界でのみaとcの世界線が重なり合う不思議な世界。それがβ世界線である。





中世650年

 

 

〜あらすじ〜

最果てのゲートから中世650年。魔族は衰退し、人間による魔族狩りが横行していた。

 

本文

 

『嘘でしょ伯父さん!』

 

サイラスが魔王に殺されなかった世界線。グランドリオンと勇者バッジはサイラスの遺産として子孫に受け継がれていた。

 

「魔族が悪さしてたのは昔の話だ。今はこんな剣、大事に持ってても宝の持ち腐れにしかならないんだよ」

 

「だからって売らなくってもいいだろう?

サイラスの子孫がカネに困ってるなんて思われたら当家の恥だよ」

 

「世間体なんて知るかよ! オレは売ると決めたんだ。」

 

「カネに困ってるならオレが貸すから!」

 

「うるさい! 相続権はオレにある。部外者が口を出すんじゃない!」

 

 

グランドリオンはオークションに出品された。落札したのはどこぞの金持ち親子だった。

 

親子は魔族狩りを楽しむ為、魔王城跡地の森へと向かった。

 

ジャキはオークションを見学に来ていた。

グランドリオンから懐かしい気配に誘われる様にそこにいた。

 

ボッシュは赤い剣(グランドリオン)を錬成する際、自身の魔力を注ぎ込んでいた。そのボッシュの魔力の気配を感じてジャキはオークション会場で立ち止まっていた。

 

ジャキはグランドリオンの行方に誘われる様に親子の後を追いかけた。

 

親子は魔物が潜むかもしれない森にずかずかと入り込んでいく。グランドリオンさえあれば怖い物はないと思っているのだろう。

 

ジャキは森の中の気配を探した。

魔物が1体近くに潜んでいる。

だが魔物は親子を襲うつもりはない様で、隠れてやり過ごそうとしている。

 

親子に黒い風が漂うなら助けるのもやむ無しと思っていたジャキ。

 

親子が諦めて帰った後、魔物はゆっくりとジャキの前に姿を表した。

 

どことなくビネガーに似た風貌の女の子だった。

 

「あなた…人間に似ているけど人間じゃないわよね…。魔力の気配あるし…」

 

ビネガーに気配が似ている気がした。ビネガーの子孫なのだろうか?

 

「え? 貴方、おじいちゃんの事知っているの?」

 

 

「昔、世話になった…。」

 

 

ジャキにとってビネガーはこの世界で最初に出会った魔族だった。

ラヴォスゲートに飛ばされて直ぐ、人間に間違われ、目の前にいたビネガー率いる魔族達に襲われた。

 

魔法を使って応戦した事で直ぐに人間ではない事が伝わり、争いは避けられたが、ビネガーは魔法の存在に強く興味を示し、ジャキを魔王城へと招いた。

 

ビネガーはその頃の魔王でマヨネーやソイソーとはまだ手を組んでいなかった。

 

低級魔族のみを支配下に置いていたビネガーは人間世界に攻め込む為の人材を集めている最中だった。

 

ビネガーはジャキのチカラを研究すると共に、将来魔族の役に立つと思い魔王城に住まわせた。

 

ビネガーによるジャキへの待遇は悪くなく、ジャキは生活の雑務の殆ど城の使用人に任せて、サラを探し回った。

 

人間の村へサラを探しに行くと、ジャキの耳のカタチが尖っていていたのが原因で魔族に間違えられ、人間に襲われる経験をしたジャキ。

ビネガーはそんなジャキに「お前の姉上も人間界に居場所はないだろう」そう言って、姉探しを諦める様に促した。

 

ジャキもビネガーの言葉に一理あると思った。姉がこの世界にいるとすれば人間界ではなく、自分の様に魔族世界で保護されているだろう。魔族王ビネガーの情報網に頼る方が懸命だと思い。人間界でのサラ探しを諦めると共に、過去に帰る為の魔術研究に没頭した。

 

ビネガーはその研究を人間に戦争を仕掛ける為のものだと思い、ジャキを温かく応援してくれた。ジャキはそんなビネガーを裏切り、未来へと飛んでしまった。

そうしてビネガーの子孫に出会ったジャキ

 

「昔、世話になった…。」

 

「名前はなんていうの?

 

「…ジャキだ。」

 

「ふーん、ジャキ君ね。私の名前は…」

 

 

『そこの少年! 化物に手を焼いているなら私が手を貸そうか?』

 

さっき帰った筈の親子だった。親はグランドリオンを構え、こどもの前で魔族狩りの手本を見せようとしていた。